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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第141章 血まみれ騒動


盗賊1「おい!お前、神鞘の女だったよな?」
「女言うな!妻よ!妻!!」
盗賊2「んな事はどうでもいい!それなら通信鏡持ってるよな?」
盗賊3「寄越しな!身代金の要求に使うからな!」
「…………。」
とりあえず涼子は黙って盗賊に従うことにした。
盗賊は通信鏡でクグラに連絡を取る。
クグラ『涼子?どうか…………お前は誰だ!?』
盗賊1「ふっ……俺は…」
クグラ『まさか不倫相手か!?そんな!涼子が不倫だなんて!!しかもこんなブ男と!?信じてたのにー!!』
盗賊1「おいコラ!こっちの話聞け!!あとブ男言うな!!」
盗賊は結構なブ男なのである。そしてそれがちょっとコンプレックスでもあるのだ。
クグラ『…だったらお前は誰だ?』
盗賊1「俺は三神涼子にブタ箱送りにされた盗賊の仲間だ!!」
クグラ『あぁ…あのボコボコにされた奴か。……まさか!お前ら!?』
盗賊1「ふっ…そう!三神涼子を攫った!無事に返してほしけりゃ金を用意しろ!!いいか?警察と他の鞘にはこの事は絶対に…」
クグラ『あっ、今から会議やるところだったから他の神鞘も聞いてる。』
盗賊1「……これ以上は知らせるな。もしバラしたら三神涼子の命はない!」
クグラ『……場所はどこだ?』
盗賊1「カセフノの村から北に向かった方にある空き家だ。一軒しかないから来れば分かるだろう。いいか?神意で抵抗してきたら三神涼子の命はないからな?」
クグラ『…分かった。だから涼子には絶対に怪我させるなよ?』
盗賊1「ちゃんとこちらの要望を全て聞きいれれば問題ない。じゃぁ、早く来いよ?神鞘様。」
クグラ『っ!!おい!!涼子は!?』
通信が切られた。
クグラ「くそっ……こんな時に攫われるなんて!!」
カンナギ「おい!なんで涼子は抵抗しなかったんだ!?」
ヨルナミ「そうですよ!いつもなら盗賊如きに負ける涼子さんではないでしょうに…。」
クグラ「……体調の関係であまり無理はできないんだ。(…涼子との約束だから妊娠の事はまだ黙ってた方がいいよな…。)」
ヤタカ「そんな時に体調不良とは………とにかく早く助けに行った方がいい!」
クグラ「おぅ。…涼子、無事でいてくれ…。」
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