第141章 血まみれ騒動
「クグラ〜!!」
クグラ「ん?どうした??」
「あのね……もしかしたら…赤ちゃん出来たかもしれないの…」
クグラ「……本当か!?」
「まだちゃんと検査してないから絶対とは言えないけど…生理も結構遅れてるし……ここしばらくは妊活も頑張ってたじゃん?だから…たぶん…妊娠じゃないかなぁと…。」
クグラ「…………………よっしゃー!!」
叫んだ後クグラは涼子を抱きしめた。
クグラ「涼子……俺…スゲー嬉しい……。」
「クグラ……あっ、まだ他の人には言わないでね?」
クグラ「え〜?なんでだよ??」
「だって、完全に妊娠と決まったわけじゃないからさ……もしただの生理不順だったら気不味いし。…だからまだ二人だけの秘密ね?」
クグラ「ゔ〜…早く言いふらしたいが仕方ない。分かったよ!涼子がいいって言うまで黙ってる!」
そして数日後、涼子は除霊の仕事に向かう途中に三人の盗賊に襲われた。
盗賊1「おい!お前!!三神涼子だな!?」
「……あんたら何よ?」
盗賊2「俺らはこの前、お前に取っ捕まえられてブタ箱送りにされた盗賊の仲間だ!!」
実は数ヶ月前、涼子は除霊の仕事の帰り民家に入ったコソ泥を取っ捕まえた。それがその盗賊だったのだ。
盗賊3「ぶっ殺されたくなかったらちょっと俺らと来てもらおうか?」
盗賊は涼子に刀を向けた。
「………っ!!」
いつもの涼子なら力技でとっとと倒すのだが、今は妊娠している可能性がある為、抵抗出来ずに連れて行かれてしまった。
そして空き家に連れて行かれ手を古びたテーブルに縛り付けられた。