第140章 父の日
クグラ「……涼子!!コイツらやっぱり親不孝者だ!!」
またクグラは涼子に泣きついた。
「はいはい、拗ねないの!私とチュー出来れば充分でしょ?」
クグラ「そうだけど…父の日くらいはせめてイナミとしたかった!気軽にチューできるのは小さい今のうちのはずなのに!!」
「まったく……てか、みんなでクグラの為に料理いっぱい作ったのよ?拗ねてないで食べようよ?」
イナミ「そうよ!私お腹減った!」
ウルキ「僕も!早く食べようよ!!」
クグラ「…そうだな!よし!食うぞ!」
気を取り直してみんなで食事をする事にした。
ヒキツ「あのね!このお花の形のハム、ヒーちゃんが作ったんだよ!食べて?」
クグラ「へぇ〜!上手にできたじゃねぇか!」
「ハムだけじゃなくて野菜も少し食べてね?私が愛情込めて切ったんだから!」
クグラ「ゔっ…分かってる……ん?このハム変な形だな?」
イナミ「あっ!それ、トミテが一口齧ったやつだ!」
ウルキ「つまみ食いしててママに怒られたから戻したんだよ!」
クグラ「トミテ…つまみ食いはダメだぞ?つーか、齧ったのを戻すのもダメな?」
トミテ「齧っただけじゃねぇぞ!口に入れて母ちゃんが怒ったからペーッて出したんだ!」
クグラ「余計に汚ねぇだろうが!」
「トミテ!また同じ事やったらタンデのお部屋に連れてくからね!」
トミテ「……ヤダ!もぅやらねぇ!!」
クグラ「なんだよ。まだタンデが怖いのか?」
トミテ「怖い!」
ヒキツ「鼻ピーだもんね!」
「あの顔にあの格好だから怖いのは分からなくもないわね。」
クグラ「まぁな。…おっ!このハンバーグ相変わらず美味いな!」
「でしょ?今日は特別にピーマン抜きだし!」
クグラ「だから更に美味いわけだ!…涼子、みんなありがとうな。」
「どうしたのよ?改まって。」
クグラ「いや…俺って幸せだと思ってさ。」
クグラは隣に座っていた涼子を抱き寄せた。
「クグラ…」
そして二人で少し甘い雰囲気になるのだが…
イナミ「ちょっと!イチャつくならご飯食べ終わってからにしてよね!」
またイナミに突っ込まれるのであった。
「こりゃ、失敬しました!」
終