第139章 切り裂き魔
クグラ「(…怖っ!!)……………涼子?ちょっと…落ち着こう……!?」
「ゔっ……クグラ……。」
涼子は泣いていた。首飾りを切られてしまった事がショックなのである。
「せっかく…クグラから…貰ったのに……夫婦の証なのに…」
クグラ「涼子……泣くなよ。」
「だって!…なんか縁起悪いじゃないの!こんな切れ方して…」
クグラ「……大丈夫だ。首飾りが切れたって俺らが夫婦なのには変わりないし。……俺は涼子を愛してる。」
クグラは涼子を抱きしめた。
「クグラぁ……。」
そして二人は口付けをしようとしたのだが…
ヨルナミ「……お二人はこんな所で何を?」
突然ヨルナミが現れた。
クグラ「…わっ!!なんだよ!ヨルナミかよ!!見て分かるだろ?涼子と逢い引き中なんだよ!」
ヨルナミ「……そんな格好でですか?」
「………ぎゃー!!」
うっかり忘れていたのだが涼子の服は妖怪に切り刻まれていたため下着丸出し状態だったのである。
ヨルナミ「あまり…外でそのような格好をしながらイチャつくのは感心しませんね…。」
「えっ…違うのよ!これは妖怪にやられて!!」
クグラ「ヨルナミ!見るなよ!!」
ヨルナミ「…見せたいのではなかったのですか?」
「違うってばー!!」
それから妖怪と戦った事を説明してなんとか誤解を解いたが、下着姿を見られてしまい涼子は凄まじく恥ずかしい思いをしたのであった。