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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第140章 父の日


ある日、クグラはニコニコしながら子供達に声をかけた。
クグラ「子供達よ!今日は何の日だ〜?」
イナミ「ん?知らない。」
ウルキ「あっ!カレーの日だ!」
クグラ「なぜに!?」
ウルキ「だってママが今度カレー作るって言ってた!」
クグラ「本当に薄情な奴らだな…。」
イナミ「じゃぁ、何の日なのか教えてよ?」
クグラ「…今日はな、偉大なる父の日だ!」
ヒキツ「いだいなるちち??」
トミテ「…分かった!デカいおっぱいの日だ!」
クグラ「なんでそうなる!?」
トミテ「だって父ちゃん『ちち』って言った!」
ヒキツ「『ちち』っておっぱいの事でしょ?」
クグラ「違うっての!父親だよ!要はパパの日だ!!」
イナミ「最初からそう言えば良いのに!」
ウルキ「ヒキツとトミテは小さいから分からないよ!」
クグラ「…悪かったよ!で、父の日ってのは日頃からお世話になってるお父様に感謝の気持ちを伝える日なんだぞ!母の日だって涼子に贈り物をしただろ?」
イナミ「何かパパに贈り物しろって事?」
クグラ「……まぁ、そういう事だな。」
ウルキ「えー!今からイーちゃんと遊ぶのに!」
イナミ「私はこれからお菓子食べるの!」
トミテ「おでは積み木で城作ってるから忙しいじょ!」
ヒキツ「ヒーちゃんはクグランにお手紙書いてるから…」
クグラ「…涼子ー!!ここに親不孝な子供が四人も居る!!」
クグラは涼子に泣きついた。
「まったく…。みんな?父の日なんだからパパに何かしてあげようよ?」
イナミ「じゃぁ、何すれば良いの?」
「パパの為にご飯と食後の甘いものをみんなで作るってのはどう?」
涼子は食材と子供達が使いやすい調理道具を出した。父の日に子供達と料理をしようと前から考えていたのである。
イナミ「…私、ご飯作りする!」
ウルキ「僕も!ゼリー作りたい!」
トミテ「おでも!!」
ヒキツ「ヒーちゃんもやる!」
「じゃぁ手を洗って準備してね!…クグラは向こうで待ってて?」
クグラ「え!?俺だけ仲間外れかよ!?」
「だって、どんなのが出来るか後のお楽しみのが良くない?」
クグラ「いやっ!見て……るわけにはいかないようだ。」
暴風の知らせが入りクグラは仕事に行くことになった。
クグラ「行ってくる。」
「いってらっしゃい!」
涼子はいってらっしゃいの口付けをしてクグラを見送った。
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