第134章 悪夢
エト「クグラ!!」
クグラ「エト…兄さん…」
ハツイ「おっ!やっと目を覚ましたか!!」
クグラ「父さんまで……。」
「クグラ、現実世界に戻ったんだよ?」
クグラ「涼子…。」
「退治中に妖怪が私に取り憑こうとして…それでクグラが庇ってくれてこんな事になって…ごめんね。」
クグラ「いいんだ…。涼子が無事だったんだから………。なぁ…父さんと兄さん、ちょっと聞いてもいいか?」
エト「なんだ??」
クグラ「兄さんの事ずっと忘れてた事…怒ってるか?」
エト「何を言ってるんだ…怒るはずがないだろ?全部思い出して辛い思いされるよりずっといいと思ってた。まぁ…少し寂しかったのは事実だがな。」
クグラ「ごめんな…。父さんはさ、300年以上前に死んだ時…俺とエト兄さんだけ生き残ってどう思った?憎らしかったりしたか?」
ハツイ「…そんな事思うわけないだろ?息子が生きててくれて良かったと思ったよ。」
クグラ「…本当?」
ハツイ「本当に決まってる!じゃぁ聞くけどさ、もしお前だけ死んでウルキ達だけ生き残ったらどう思うよ?」
クグラ「…子供らだけでも生きててくれて良かったと思うし生きて幸せになってほしい…。」
ハツイ「だろ?ほとんどの親は子供の幸せを願ってるもんなんだよ!恨んだり憎んだりなんてあるはずがない!」
クグラ「ゔっ…父さん…。」
クグラは涙を流した。
「クグラのお父さん…いい事言うわね。見直したわ!本当にお父さんなんだって感じ!」
ハツイ「だろ?だからさ……いい事言ったご褒美に涼子ちゃんのおっぱい触ら……うげっ!!」
涼子はハツイを拳骨した。
「調子に乗らないの!」
エト「はぁ…父さんらしい事言ったと思ったのに…。」
クグラ「感動した事をちょっと後悔したかも…。」
終