第123章 芋天使
〜回想〜
「わ〜!何の畑か知らないけどデカい畑〜!!」
一人でそんな事を言ってたら近くに実は少年が居たの。畑と一体化してて気付かないでデカい独り言を言ってしまって微妙に恥ずかしかったわ。
?「あっ…これは芋を植えてあるんだよ?」
これがクニクルとの出会いだったわ。
「うわっ!ごめんなさい!居るの気付かなくて!!」
クニクル「いえいえ。」
「この畑、一人でやってるの??大変そうね。」
クニクル「うん。大変だけど…これがオラの仕事だし畑仕事は昔からやってて好きだから。」
「へぇ〜!私もちょっと前から野菜作ってみたりしてるんだけど〜美味しいのが収穫できると嬉しくなるよね!」
クニクル「うんうん!それ分かる……うわっ!あれは何だ!?」
クニクルが指差した方に畑を荒らす妖怪が現れた。
「あれはただの雑魚妖怪よ!」
私はさっさと妖怪退治用の刀でさっさと倒したわ。
クニクル「はぁ…びっくりしたぁ…ありがとう。君強いんだね!」
「まぁ霊や妖怪関連の仕事ずっとやってるからね!」
クニクル「そうなんだ!とりあえず畑荒らされる前に退治できてよかったよ。」
「あっ!よかったら少し手伝おうか??」
クニクル「えっ…でも初対面の人に悪いよ…。今も助けてもらったばかりだし…。」
「遠慮なさらずに!こんな広いんだし!これでも霊力以外も体力と腕力には自信あるのよ?」
クニクル「ぷふっ!…畑やるのに体力はあった方がいいけど腕力はそんなに無くても大丈夫だよ?取り方のコツが分かればそんなに腕力なくてもできるし!」
「あぁ、それもそうね!そういえばあなたのお名前は??」
クニクル「あっ…名乗ってなかったよね。オラはクニクル。よろしく!」
「私は涼子!よろしくね!」
そして私達はだだっ広い畑で芋の収穫に励んで、そしたらあっという間に夕方になっちゃったの。
クニクル「今日はありがとう!」
「いえいえ。なんか私のせいで遅くなっちゃったんじゃない?」
クニクル「そんな事ないよ!いつも一人でやってたから話し相手が居て楽しかったよ!」
「そぅ言ってもらえると有難いわ!じゃぁ、私はそろそろ帰らないといけないから…。」
クニクル「そうか…気を付けて帰ってね?本当に今日はありがとう!」
「うん!またね!」
そして私は急いでカセフノに帰って行った。
〜回想終了〜
