第121章 化け猫
涼子はミツハメでお祓いの仕事を終えた帰りに一人で歩いていると猫を見つけた。
猫「にゃ〜!(やっと見つけたぜ!霊能者!!)」
「わ〜!猫だ〜!可愛い!」
この太って強そうな体型のブサ猫、実は化け猫という妖怪が普通の猫に化けているのだが…猫大好きな涼子は興奮しているので妖気に全く気付いていないのである。
夢中で猫を構っているとヨルナミがやって来た。
ヨルナミ「涼子さん、こんにちは。」
「あっ!ヨルナミさん、こんにちは!」
ヨルナミ「こんな所でどうしたんです??」
「お祓いの仕事の帰りに歩いてたら猫見つけちゃって!可愛いから遊んでたの!」
すると今度はクグラがやって来た。
クグラ「涼子〜!!」
「あっ!クグラだ!」
クグラ「ん?ヨルナミと一緒!?まさか…」
ヨルナミ「不倫じゃありませんからね?」
クグラ「先に言われた!!」
「たまたま会ったのよ。」
クグラ「ふ〜ん。で?その猫は??」
「この猫も歩いてたらたまたま会ったのよ。可愛いでしょ?」
クグラ「俺にとっては猫より涼子のが可愛い!!」
「もぅ!クグラったら〜!!」
二人はイチャつき出した。
ヨルナミ「あの…イチャつくなら帰ってからにしてもらえます?」
クグラ「ヤバっ!ヨルナミ居たの忘れてたぜ。」
ヨルナミ「忘れてたとは失礼な!」
「…ねぇ、クグラ?この猫連れて帰ってもいい??」
クグラ「ん〜…まぁ飼えなくもないが…お前そんなに猫好きだったのか??」
「猫大好きよ!小さい頃、好き過ぎて猫の浮遊霊を大量に飼って猫霊屋敷状態にしちゃって親に怒られたくらい好き!」
クグラ「猫屋敷にされるのは困るぞ。」
「もぅ、しないし!飼うのはこの子だけだから!お願い!」
クグラ「ん〜…コイツ、実は誰かの飼い猫って事はないか??」
ヨルナミ「それは大丈夫だと思いますよ?ミツハメでは猫などの動物を飼う場合は目印として首輪を着けることになってるのですが着けてないようですし…飼い主はいないでしょう。」
ちなみにこの設定は『クグラと夫婦』で勝手に作った設定である。
「お願い!」
クグラ「……猫ばっか構って俺の事を放っておくとかしないか?」
「え!?そんなことするわけないでしょ?クグラったら…そんな心配してたの??可愛い〜!!」
涼子はクグラに抱きついて頬ずりをした。