第121章 化け猫

クグラ「じゃぁ…それなら…飼ってもいいぞ。」
「やった〜！！猫ちゃん、今日から君はクグラと愉快な家族の一員だよ？」
猫「にゃ〜お！(あ！？愉快な家族！？ダサっ！)」
クグラ「何だよ…愉快な家族って。別に愉快なつもりはないぞ。」
ヨルナミ「ところで名は何と付けるのです？」
「ん〜…『ゴンザレス・ジャイアント』ってのはどう？？」
猫「ゔにゃっ！？(げっ！？なんだよその名前！？ふざけんなよ！)」
クグラ「…よく分かんねぇが…なんかダサい。」
ヨルナミ「猫も心底嫌そうな顔してますよ。」
「え〜…強そうだと思ったのに！」
クグラ「普通に『ブー』とかでいいんじゃねぇの？」
ヨルナミ「私もそう思います。」
「えー！なんで『ブー』なのよ！」
クグラ「だって…不細工だし？だいぶ太ってるし？『ブー』って顔してんじゃん？」
ヨルナミ「私もとってもお似合いだと思いますよ？」
猫「ゔー！！(誰が不細工だコラ！どこからどう見ても愛くるしい猫だろうが！！)」
猫はブサ猫に変身したつもりはなく愛くるしい猫に変身したつもりなので腹を立て威嚇した。
クグラ「なんだ？？不細工って言ったから怒ったのか？？」
ヨルナミ「結構賢い猫のようですね。」
猫「にゃお！(ったりめぇだ！俺は化け猫様だぞ？)」
「じゃぁ、『ゴンザレス・ジャイアント』は諦めるからゴンにしましょう！」
猫「………。(この女の頭じゃ諦めるしかなさそうだ…。)」
クグラ「…まぁいいんじゃねぇの？」
ヨルナミ「猫も諦めた顔になりましたね。さっきよりはマシですし。」