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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第114章 井戸の中の霊


クグラ「待て!!」
誤魔化して逃げようとしたがクグラに捕まる。
ハツイ「離せ!お前に俺の気持ちなんか分からないだろう!!」
クグラ「なんだかよく分からねぇが、とりあえず井戸で何やってたかだけ話せよ!」
ハツイ「……………。」
ハツイはクグラの問いに黙秘した。
「クグラのお父さん?もしかして井戸に向かって『女のデカい乳ー!!』とか叫んでたんじゃないの??」
ハツイ「何故それを!?」
クグラ「井戸を使ってる民から聞いた。井戸から出た霊が『女のデカい乳ー!!』だの叫んでるって。」
ハツイ「そこまで知られてるなら話すしかないか…。」
クグラ「だからさっさと話せってさっきから言ってるだろうが。」
ハツイ「あれは…俺が前世の記憶をハッキリと思い出した時の事だった…。まだ2歳だった頃なのだが俺の中身は40代の男だから性欲はしっかりあったんだ。」
「…はぁ。」
ハツイ「でな、とりあえず好みの女に声かけまくってたんだが2歳が故に舌足らずでな…全然相手にしてもらえなかった。」
クグラ「そりゃ残念だったな。舌足らず関係なく2歳じゃ相手にされないだろうけどな!」
ハツイ「煩いぞ!愚息!!」
「で?それからどうしたの??」
ハツイ「うん…それでな…欲求が溜まった俺は井戸に向かい『女のデカい乳ー!!谷間ー!!ぷりぷりの尻ー!!スベスベの生脚ー!!あー!!ピーをピーしてピーしたいー!!』って人目がない時間帯を狙って毎日のように叫んだんだ。舌足らずだったけど。」
「…………しょーもなっ!!」
ハツイ「そんなこと言わないでくれよ涼子ちゃん…。井戸に叫んだおかげで俺はなんとか欲求爆発するとこなく生きてこれたんだから。井戸に叫ぶことさえ出来なかったら俺は史上最年少の痴漢として捕まってた自信があるぞ!」
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