第113章 なぜコイツを属鞘にした!?
クグラとヨルナミと三人でお茶をしていた時のことだった。
「二人に前から聞きたかったんだけどさ…」
クグラ「ん??」
ヨルナミ「何ですか??」
「二人とも属鞘を決める時どういう基準で決めたの??特にヨルナミさん!何故ヒモロゲを属鞘にした!?」
クグラ「あぁ、それ俺も前から気になってた。あんなのでいいのか??」
ヨルナミ「あんなのって…まぁ確かに見た目はアレだし、結構強引で食べてばかりですけど…決して悪い者ではないのですよ?」
「まぁ…暑苦しいし強引だけど悪い奴ではないわよね…。」
クグラ「でもよ?お前完璧を求めてるだろ?なのになんであんなにデブでもいいんだ??完璧ではねぇじゃん?」
ヨルナミ「別に属鞘を見た目では決めてませんから。 ただ縁があったというか…。」
「じゃぁ、どういう経緯でヒモロゲは属鞘になったの??」
ヨルナミ「そうですね…では、全部話すと長くなるのでなるべく簡潔に話しますね…」
〜回想〜
かなり昔の話ですが…私が一人でミツハメ内を巡回してた時、突然地響きが起こりました。
ヨルナミ「っ!?何事!?」
??「ハァハァ…ハァハァ…」
ヨルナミ「あれは……人間??」
地響きの正体はダイダラボッチのような巨体の男が走っている音でした。
??「ハァハァ…もぅダメだ…。」
そしてそのダイダラボッチは私の前で疲れ果てて倒れました。
ヨルナミ「……(これは…流石に目の前に居るから声をかけるべきなのでしょうか…。)大丈夫ですか?」
ヒモロゲ「ハァハァ……痩せようと…ハァハァ…走ったら…もう立てない…。」
ヨルナミ「(こんなに太ってたら膝に来るでしょうね…。)」
ヒモロゲ「ハァハァ……ん??」
このダイダラボッチは私の顔を見るなり目を見開きました。