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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第111章 鳥妖怪の卵


トミテ「エトー!!」
涼子の予想通りヒキツとトミテとはエトの部屋へ行ってみたがエトは居なかった。
ヒキツ「エトいないね…。」
トミテ「よし!次はヒルハだ!」
そしてヒルハの部屋に行ったがヒルハも居なかった。他の属鞘の部屋にも行ったがみんな部屋に居らず最後にタンデの部屋に来た。
ヒキツ「タンデの部屋だね…。どうしゅる?」
トミテ「……タンデはいいや!鼻ピーになりそうだ!」
ヒキツ「お顔怖いもんね。」
実はこの二人タンデに会ってお漏らししながら泣いたという恥ずかしい過去があるのです。鼻ピアスが怖かったらしい。
トミテ「よし!次だ!」
二人はタンデの部屋のみスルーすることにした。
ヒキツ「じじょしゃん達は??」(侍女さんたちは?)
トミテ「ん〜…あいつら夜になったら鬼ババアのとこ帰れ言うじょ。よし!外に行くじょ!」
ヒキツ「えー!?いいの??」
トミテ「だいじょぶだ!おでに着いて来い!」
二人は勝手に外に出てしまった。
クグラ「えーっ!?あいつら何勝手なことしてんだよ!?」
コソコソと隠れて二人を見ていたクグラはまたコソコソと後を追った。
そして外にて…
ヒキツ「トミテ次はどこ行くの??」
トミテ「そうだなぁ…爺ちゃんの家行くか!」
ヒキツ「爺ちゃん!?行く〜!!」
二人はハツイの家に向かうことにした。
クグラ「おいおい…父さんの家知ってんのかよ…あいつら…。」
涼子とクグラはハツイとの関係を話すために一度家に行ったことがあるのだが子供達は行ったことがないはずなのだ。とりあえずまだ隠れて二人を見守っていた。
トミテ「大きい木が近くにあるって言ってたからあっちだじょ!」
何の大きな木なのか知らないのに勝手に判断して二人は先を進んで行く。
しばらく歩き回るがハツイの元には辿り着けずにどこから来たのかも分からず迷子になった。
ヒキツ「ねぇ…トミテ…ここ何処??」
トミテ「おでが知るわけねぇだろ!」
ヒキツ「うっ…ママ…パパ……」
心細くなりヒキツは泣き出した。
トミテ「泣ぐなよ!男だろ!?」
ヒキツ「……ふぇ〜ん!!」
トミテ「うっ…泣ぐなっで…言っでる………うわ〜ん!!父ちゃ〜ん!母ちゃ〜ん!!」
クグラ「しゃーねぇな…そろそろこのクグラ様が登場するしかないようだな。」
隠れていたクグラが二人の元に行こうとすると鳥妖怪が現れた。
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