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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第107章 嫉妬霊?


カンナギ「ウスオの生き霊だと!?」
「うん。なんかね〜二人で仲良くしてるとやたら絡んできて鬱陶しくて!ウスオには見えてると思うけど。」
涼子は霊を実体化させる札を貼った。ちなみにウスオことウスイは霊感がちょっと強いので霊がある程度見えるのである。
ホニ「えっ…ウスオが二人!?」
霊「キー!!さっきからウスオだの好き放題言いやがって!!このアホ神鞘夫婦が乳繰り合ってるの見るのと同じくらいムカつくー!!」
「おぉ!何気にこの話で一番長いセリフ言ったわね!」
カンナギ「で?どうやって退治するんだ?」
「いや、退治ってか生き霊だからウスオの体に戻すんだけどさ。恋してるのが生き霊放出の原因なのでウスオの恋に協力しないといけないのよ。」
カンナギ「うわっ!面倒くせぇな!」
クグラ「まぁキッパリとフラれれば諦めて生き霊も戻るだろ?さっさと終わそうぜ?」
「そうね!ところでウスオ?誰に惚れてるの??」
ウスイ「ウスイだっての!…そんな誰が好きかなんて言えるわけ…」
「よし!さっさと言わないならこの生き霊消しますか。」
涼子は札を取って構えた。
ウスイ「言います言います!!……そこに居る…」
「えっ!?…まさか?」
ウスイはホニに視線を送った。
クグラ「嘘だろ………」
カンナギ「ホニ…気の毒に…。」
ホニ「は!?なんで私!?あんたに好かれる要素ないはずなんだけど!?」
霊「君は覚えてないだろうが…俺の仕事が終わらなくて黙って手伝ってくれたよね。」
ホニ「あぁ、だってあんたが終わらないと私の仕事が次の日増えるしね。ノロマな男の手伝いをした記憶はあるよ。」
霊「それに…毎朝会うと『おはよう』って笑顔で挨拶してくれるよね。」
ホニ「笑顔かは知らんが挨拶は基本だろ?」
霊「俺と付き合うの…ヤダ??」
ホニ「当たり前だ!!薄給で影が薄くて幸も薄そうで更に支払いトンズラしようとする奴と誰が付き合うかー!!」
霊「そんな〜!!」
霊はショックのあまり叫び声を上げて消滅してしまった。
「おぉ!ホニちゃん凄い!口だけで生き霊を消したわ!」
クグラ「つーか、あんなんで付き合えると思ってるのもある意味スゲーよな。」
そんなこんなで生き霊も居なくなり涼子とクグラはまた霊の目を気にせずイチャイチャできるようになったのである。
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