第107章 嫉妬霊?
そして次の日カグツチへ
「で?あんたの本体は??」
霊「あそこに居る…」
霊が指差した方を見た。
「ん??なんか見たことあるような…。」
クグラ「誰だ?あのどことなく存在感のない男は。」
「見たことある気はするんだけど…。」
そんなこんなしてるとカンナギとホニがやって来た。
ホニ「涼子様にクグラ様!こんにちは!」
カンナギ「二人揃って何か用か??」
「うん。ちょっと霊関係と…名前と顔忘れたんだけど…前にお祓いしてやった奴からの支払いが滞ってるから取り立てに来たのよ。」
カンナギ「あぁ、あいつか!…名前と顔は忘れたが。」
ホニ「あいつですよ!ほら……影薄男!涼子様がそう呼んでたじゃないですか!」
カンナギ「影薄男か!……でもそれは本名じゃないよな??」
「何だっけ……カゲオ…ウスオ…ウスノスケ…」
クグラ「ウスゲとかは??」
「キャハハ!それじゃハゲみたいじゃん!」
カンナギ「そう言われるとハゲてた気もするよな!」
ウスイ「俺はハゲてなーい!!」
霊の指差した男は涼子達に近付き叫んだ。
「…誰だっけ??」
ウスイ「ウスイだっての!契約書に名前書いたろうが!このバカ女…ぐあっ!!」
涼子はウスイを一発殴った。
「支払い滞らせてる奴が私をバカ呼ばわりするとはいい度胸だな!!」
クグラ「そうだぞ!俺の可愛い涼子にバカだのデブだの!!」
「デブは言われてないから!で?支払いさっさとしてくんない?」
涼子は怖い顔でウスイに詰め寄った。
ウスイ「…ごめんなさいー!今月の支払いは待ってください!!」
ウスイは土下座した。
「よし!じゃぁ延滞金として銀3枚追加ね!」
ウスイ「えー!?」
「……文句あんの?」
ウスイ「……ありません。」
「ちなみに今度何の知らせもなく滞納したら…オヒカさんに言って給料差し押さえして一括返済してもらうからね!」
ウスイ「……ゔぅっ…鬼だ…。」
クグラ「おい!俺の涼子は天使だぞ!!」
カンナギ「いや、天使より鬼っぽいだろ。」
ホニ「まぁでもウスオが悪いんですから涼子様が怒るのも仕方ないですよ。」
ウスイ「ウスオじゃなくてウスイ!!」
「まぁ名前なんて何でもいいけどさ、あんたの生き霊が私とクグラに付きまとってるんだよね。」