第104章 トイレの花子さん?
クグラ「おい、何か居るのか??」
言うまでもないかもしれないが、もちろんクグラ達には霊の姿が見えてないのである。
「ここにトイレの花子さん風の女の子の霊が居るのよ。」
涼子は霊を実体化させる札を貼った。
家主「うわっ!なぜ…こんなところに女の子が!?」
「この子がお便所に取り憑いてる霊よ。なんでここに居るわけ??」
霊「私の墓がこの下にあるのよ!」
家主「えっ…ここは元々更地だったはずでは??」
霊「更地になっちゃっただけで元は私の墓があったのよ!なのにこんなところに便所なんか作って!!私の遺骨の上にウンコ、小便、下痢、嘔吐なんて許さん!!」
霊は怒りのあまりデカい声で言う。
「気持ちは分かるけどあんまウンコとかデカい声で言ってほしくないわね。」
家主「そんなこととは知らずに申し訳ない…。」
霊「あんたが悪いんじゃないってのは分かってるんだけどね…それもこれも降し合いを始めた鞘が悪いのよ。あの降し合いが始まる前からここに私の墓がぽつんとあったんだけど…降し合いのせいで破壊されて!!…思い出したらムカついてきた!阿保鞘共めー!!」
ヤタカとクグラは気まずそうな顔をした。
「……ちなみに降し合いに大いに関係のある奴らはここに居るわよ?この二人神鞘だし!とりあえず家主が悪いわけじゃないんだからここから出て行って阿保鞘代表に償いさせることにしない?」
クグラ「なっ…涼子!余計なこと言うなよ!」
霊「なにぃー!?コイツらが私の墓をぶっ壊した元凶か!!」
霊は便所から離れクグラ達に意識がいってる間に札を貼って霊が寄り付かないようにした。
ヤタカ「僕たちのせいで民達に多大な迷惑をかけたことは認めるし申し訳ないと思ってる。」
クグラ「俺も本当に悪かったと思ってるんだって。」
霊「私達みたいに成仏せずにずっと墓に居た霊にも迷惑かけたろうがー!!」
ヤタカ「もちろんだ。君達のような霊にも申し訳ないことをした。」
クグラ「ごめんなさい。」
二人は深々と頭を下げた。とても珍しい光景である。