第99章 夫婦二人きりのクリスマス
今回は子供達が生まれる前、クグラと涼子が夫婦になって初めてのクリスマスの話です。
「クグラ!私が居た世界ではね、明日クリスマスなんだよ!」
クグラ「くりすます??何だそれ??栗と酢を升で飲む日か??」
「そんなもん飲むわけないでしょ!元々はキリストって人の誕生日なんだけど〜日本ではみんなで集まって美味しい物食べたり騒いだりプレゼント交換したり〜…あとサンタクロースっていうお爺さんが子供にプレゼントくれるってお話があるんだよ!」
クグラ「プレゼント??」
「あぁ、贈り物のことね!」
クグラ「マジかよ!爺さんが何かくれるのか!?俺欲しいものあるぞ!!」
「いや、サンタさんがプレゼントくれるのは子供だけだよ??」
クグラ「俺、子供だぜ?」
クグラは今、子供の姿なのである。
「いや、本物の子供ね?ところで…クグラの欲しいものって何??」
クグラ「涼子にそっくりな子供と、涼子とお揃いの衣と、涼子とお揃いの腕輪と……」
「私絡みばっかだね!てか、子供はサンタさんに貰うものじゃないでしょ?」
クグラ「よし!じゃぁ今から子作りしよう!涼子とそっくりな子供!できれば女!」
そう言うとクグラは大人の姿に変身して涼子を寝所に押し倒す。
「クグラっ…まだ昼間だよ?それに…」
クグラ「それに?なんだよ?まだ子供ほしくないのか…?」
「……エトさんが居るよ?」
クグラ「えっ………あっ、兄さん。」
エトはクグラに用があり扉を叩いてから部屋に入ったのだがクグラは涼子に意識がいっていて全く気付いていなかったのである。かなり気不味い状況だ。
エト「……クグラ。なんか…取り込み中だったみたいだな…。」
エトは部屋から去って行った。
クグラ「…だー!!兄さんに見られたー!!恥ずかし過ぎるー!!」
「…今度は周りをよく見てからにしようね?」