第98章 クグラ一家のクリスマス
そしてクリスマス当日…
トミテは欲しかった極飛を手に入れることができた。
トミテ「やっだー!極飛だー!」
クグラ「おっ!俺とお揃いだな!」
ちなみにこの極飛は涼子が侍女に手伝ってもらいながら作った背中に背負うタイプの羽のおもちゃである。
「トミテよかったねぇ!」
トミテ「うん!極飛!!」
トミテは羽を背負い喜んで走り回った。
「ふふ、可愛いわね。」
クグラ「あぁ、純粋で可愛いよなぁ。これこそ子供の本来の姿だよ!なのに…イナミはカンナギだの逢い引きだの!!」
「仕方ないわよ。イナミはマセてるからね〜!」
とりあえずイナミは涼子が頼み込んでカンナギと今日デートできることになり、カンナギとのデートの後ウルキと二人きりで遊ぶということで二人の願いは叶ったのである。
イナミ「カンナギのところでお泊まりもしたかったな〜。」
ウルキ「そんなのダメ〜!!」
クグラ「そうだ!カンナギと泊まりだなんていやらしい!!」
「クグラは何言ってんのよ!まったく…そろそろカンナギ来るだろうから部屋の外で待ってれば?」
イナミ「そうね!行ってくるね〜!」
イナミは部屋を後にする。ウルキも付いて行こうとするが事情を知っているエトに止められイナミが帰るまでエトの部屋で待つことになった。
「問題はヒキツね…。」
クグラ「あぁ、なるべく早く終わりにしないとボロが出るかもしれないからな…。」
「じゃぁ、クグラン!よろしくね!!」
クグラ「おう!!」
そしてクグラは風の妖精クグランという名の鎧巨人に変身した。
「ヒキツ〜!クグランが来てくれたよ〜!!」
ヒキツ「えっ!?クグラン!?」
クグラ「ヒキツ君!クグランだぞ〜!!」
ヒキツ「クグラン……わ〜い!!クグランだ〜!!また会えた〜!!」
ヒキツはクグランに抱きついた。
トミテ「わっ!何だ!?コイツ怪獣か!?」
ちなみにクグランを見た事があるのはヒキツだけなのでトミテは今回クグランに初めて会ったのだ。
ヒキツ「ちやうよ!!妖精しゃんなの!」
クグラ「風の妖精クグランだぞ〜!!」
トミテ「…カッコイイな!!怪獣クグラン!!」
「(子供らにはあの鎧巨人姿は魅力的なんだなぁ…。私は普段のクグラがいいけどなぁ。)」