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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第98章 クグラ一家のクリスマス


「もぅすぐクリスマスだね!」
ヒキツ「クリシュマシュ??」
トミテ「なんだそれ!?」
「ヒキツとトミテは去年はまだ赤ちゃんだったから知らないんだよね。」
イナミ「クリスマスはねサンタさん来るのよ!」
トミテ「しゃんたしゃん??」
ウルキ「クリスマスにこっそりサンタさんが来て願い事聞いてくれるんだよ!」
父親のクグラがサンタ役をやる関係でおもちゃでなく願い事にしているのである。
ヒキツ「ほんと〜に!?」
「だからみんないい子に過ごして願い事聞いてもらおうね?いい子にしてないとダメなんだからね?」
トミテ「おで!いい子する!」
ヒキツ「ヒーも!」
「じゃぁ、何の願い事がいいのかみんなお手紙書こうね!」
そして子供達は願い事を書き始める。ちなみにヒキツとトミテは自分で書けないので涼子が代わりに書いてあげるのである。
イナミ「私できた!」
ウルキ「ウーも出来た!」
トミテ「ママ!早く!おでの書け!」
「書けじゃなくて書いてでしょ?」
トミテ「おでの書いて!極飛欲しい書いて!」
「はいはい。(極飛に似せた羽でもあげればいいかな。)」
ヒキツ「ヒーはね…またクグランがいいの!」
「あー…クグランか…。」
涼子はヒキツとトミテの願い事を代わりに書いてみんなでクリスマスツリーの近くに手紙を置いた。このクリスマスツリーは涼子が日本から持って来た物である。
ウルキ「ウーのお願い叶いますように!」
イナミ「私のお願いも叶えてください!」
ちなみにウルキの願いは『イナミとデートしたい』でイナミは『カンナギとデートしたい』である。二人ともまだ4歳なのにマセている。
トミテ「しゃんた!極飛くれ!!」
ヒキツ「ヒーはクグランお願いちます!」
涼子とクグラは真剣に願い事をする子供達を見つめる。
クグラ「クグランに会いたいか…。」
「ヒキツは未だに風の妖精クグランを信じてるのよね…。」
クグラ「またクグランに変身するしかないな。」
クグランとは鎧巨人の姿のことである。ヒキツは正体がクグラだと全く知らないのである。
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