第97章 夫婦喧嘩？

クグラ「エトー！！兄さーん！！俺の第一属鞘ー！！」
エト「クグラ…。俺を呼ぶだけでそんな大声出すな。」
クグラ「だって！話したい事があるんだ！」
エト「…どうせ涼子とのことだろ？」
クグラ「なんで分かった！？……兄さんってまさか超能力者？」
エト「そんなわけないだろ。お前が聞いてほしいことと言ったら涼子のことか子供達のことくらいだろ？」
クグラ「まぁそうだけどさ…。」
エト「で？何かあったのか？最近涼子が不機嫌そうなのは知ってるが…。」
なんやかんやで弟が可愛いので話をちゃんと聞くエトなのである。
クグラ「……いや…その…なんで涼子が怒ったのかはちょっと言えないんだけどさ…。何すれば許してくれると思う？」
エト「何をして怒らせたのか言わないとどうすればいいかなんて分からないぞ…。」
クグラ「…だってさ〜、言ったら絶対兄さん怒るし。」
エト「そこまでのことをしたなら土下座でもするしかないな。」
クグラ「王様の俺が土下座なんて出来るわけないじゃないかー！！」
エト「じゃぁ何をして怒らせたのか言ってみなさい。」
クグラ「……それは無理。」
エト「…だからそれじゃどうにもならないだろ！」
二人で話していると涼子がやって来た。
「お兄ちゃん…ちょっと話聞いて……あっ！クグラ！！」
クグラ「涼子……。」
「またお兄ちゃんに助けを求めたわね！」
クグラ「弟が兄さんを頼って何が悪い！」
「何よ！300年くらい反抗してたくせにー！！」
クグラ「もう反抗してねぇし！俺の兄さんなんだから頼っていいんだー！！」
「私のお兄ちゃんでもあるんだからね！！」
そう言うと涼子はエトの腕に引っ付いた。
クグラ「あー！俺の兄さんだぞ！？つーか、兄さん！涼子に触るな！！」
エト「触るなって…俺は触られてる側なんだが。」