第94章 記憶喪失!?
「いつ記憶が戻るのかも分からないし…一生このままの可能性もあります。でも…私、クグラさんと一緒に居たいです。こんな私でも一緒に居てもらえますか?」
クグラ「当たり前だろ?お前は俺が愛した唯一の女だ。もし記憶が戻らなかったとしても…俺と共に生きてくれ。」
クグラは涼子の手を握った。
「ありがとうございます…。」
クグラ「(唯一とか言っちゃったけど…革とのことは別に言わなくていいよな?アイツ男だったわけだし。)……そうだ。この前みたいに一緒に散歩に出かけないか?」
「この前?」
クグラ「あぁ、俺らちょくちょく子供ら預けて二人で手を繋いで散歩行ったりしてたんだ。」
「そうなんですね。…行きましょうか!」
そして二人はこの前のデートのように手を繋ぎ外を散歩した。
クグラ「今日もいい天気だな…。」
「そうですね。お子さん達も一緒に連れてきた方がよかったんじゃないですか?外で遊ぶのにいい感じですよ!」
クグラ「そうだな…。でも…前にも言ったんだが、俺はお前と二人の時間が一番なんだ…子供らはもちろん可愛いんだけどさ。」
「クグラさん…。」
ちょっと甘い雰囲気になっていると鳩が二羽ほど近くに飛んできた。
「ひっ!!」
クグラ「なんだ…鳥が苦手なのは変わらないみたいだな!」
「だって…なんか見た目的に無理!!」
涼子は後退りするのだが鳩が同じ方向に歩いて来る。
「いやー!!」
そして叫びながら逃げ出し近くの森へ入っていってしまった。
クグラ「おい!そっちは危ねぇぞ!」
クグラは涼子を追い森の中へ入る。すると涼子が転んでいた。
クグラ「うわっ!大丈夫かよ!?」
涼子は気絶していた。
クグラ「えっ…またかよ…エトー!!」
クグラは涼子を抱き抱えシナドで飛んで城へ戻った。