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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第94章 記憶喪失!?


クグラ「おい!お前ら!ヨルナミはいいけどもっと涼子の良い部分を言えよ!」
ヤタカ「そうだな………あっ!料理はなかなかの腕前だったよ!君の国の料理…カレーとかラーメンとかパスタとか色々食べさせてもらったりしたね。」
カンナギ「そうだな!前に作ってもらったデカいムルの糞みたいな料理!あれ、スゲー美味かっ…ぐあっ!」
涼子はカンナギを一発殴った。
「はっ!私ったらなんて事を…。糞とか言われた瞬間つい手が…。」
カンナギ「お前…本当に記憶喪失なんだろうな…?」
「本当に何も覚えてないんですけど…本当に体が勝手に…。」
ヨルナミ「記憶は無くても体は覚えてるみたいですね。」

そんなこんなで特に記憶が戻ることもないまま一日が過ぎ夜になる。
いつものように寝所で眠っていたのだがクグラが目を開けると涼子の姿がなかった。
クグラ「…涼子!?」
部屋を見渡すが近くにいない。
寝室から離れたところを探してみると隅の方で泣いている涼子が居た。
クグラ「涼子…。」
クグラは歩み寄り涼子の頭を撫でた。
「クグラさん…。」
クグラ「眠れないか?」
「はい……。なんか…自分が誰だかも分からないし、自分の家族のことも何も分からない…怖いの。なんだか凄く怖いの!!」
不安で涙を流す涼子をクグラは黙って抱きしめた。
クグラ「(涼子が昔こちらの世界に来たばかりの時も一人で隠れて泣いてて…俺がこうやって抱きしめたんだよなぁ…。)不安な時は泣いてもいいんだ。落ち着くまで俺が一緒にいてやるから…。」
次の日の朝
泣いて少しスッキリしたのかクグラに抱きしめられて少し安心したのか涼子の表情が少し柔らかくなっていた。
クグラ「涼子、おはよう。」
「クグラさんおはようございます。昨夜は起こしちゃってすみません。」
クグラ「それは別に気にすることない。」
「…私、昨晩クグラさんが一緒に居てくれてとても落ち着いたんです。優しくて…なんか暖かくて…。記憶を無くす前の私がクグラさんのこと好きだったのがなんとなく分かるような気がしました。」
クグラ「涼子…。」
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