第92章 降霊2
ある日涼子とクグラはカンナギの城を訪れていた。
カンナギ「これ見てくれよ!先代の火の神鞘の遺品が出てきたんだぜ?これ使って降霊やってくれよ!」
「え?降霊の話誰から聞いたの?」
カンナギ「あ?クグラだが?」
「クグラ…あんたわざわざ話したのね…。」
クグラ「色々と衝撃的だったからさ、そういうのって誰でもいいから話したくなるじゃん?」
「左様でございますか。先代の風の神鞘のこともあるしあんまり降霊はおすすめできないよ?残念な気持ちになるかもしれないし。」
カンナギ「気にしねぇよ!ほら!面白そうだからやってくれ!」
「しゃーないなぁ…。古に失われし魂よ!黄泉の世界より降り立ちたまえ!」
涼子は遺品に向かい呪文を唱える。すると先代の火の神鞘が現れた。
先先代「我を呼び出したのはお前達か…?いったい何の用だ?」
クグラ「おっ!風の神鞘と同じようなこと言ってら!」
「で?カンナギ、何か用?」
カンナギ「いや、別に?ただどんなんか見たかっただけ〜!」
クグラ「俺らが呼び出した時と同じだな!」
先代「ふざけおって…そこの娘…」
「言っとくけど胸なら見せないわよ?」
先代「…何故言いたいことが分かった?」
「先代の風の神鞘がそう言ったからよ。てか、神鞘ってスケベばっかなのね。」
先代「風の神鞘と一緒にするな!あんな奴……。」
カンナギ「なんか恨みでもありそうだな?」
先代「大ありだ!!アイツ…俺が口説いてた女の子横取りしやがってー!!」
「あぁ、やっぱりそっち系ね。」
先代「あー思い出すとムカつく!!…ところでお前ら誰だ?」
「私は霊能者の三神涼子。」
カンナギ「俺は現火の神鞘カンナギ。」
クグラ「俺のことは覚えてるだろ?」
先代「…あぁ、覚えてる。相変わらずスケベそうだな。」
クグラ「うるせぇ!お前よりマシだ!」
先代「おっ、スケベを否定はしないんだな!…よし!せっかく呼び出されてたんだからお前達何か聞きたいことはないか?なんでも答えてやるぞ!」
クグラ「お前結構ノリのいいおっさんだよな!昔はあんま絡まなかったから知らなかったぜ!」
先代「おっさん言うな!俺は17歳で神鞘になったんだぞ?」
カンナギ「嘘だろ…俺より若い歳でなったのに老けて見える。」