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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第90章 風の妖精さん


「クグラ…どうするの?ヒキツ妖精に会えるって信じてるわよ?」
クグラ「ヒキツには驚いたぜ。どうせ途中で飽きるか忘れると思って甘く見てたが…もう2週間か…。」
「毎日妖精の絵本眺めて毎晩のように私に『妖精さん来なかったね…。』って言ってしょんぼりしながら寝るのよ?何とかしてよ〜!可哀想になってきちゃって。」
クグラ「仕方ない…もうあの手しかないな!!涼子!これから妖精が来るってヒキツに言ってくれ!」
「え!?どうするつもり??」
クグラ「いいから!ヒキツに言っといてくれ!俺にいい考えがあるんだ!」
そう言うとクグラは部屋を飛び出して行った。
「どうするつもりなんだか…。まさか前にキクリさんから貰った妖精チックな服着るつもりかしら?それだとバレるだろうに…。」
とりあえず言われた通りにヒキツに妖精が来ると伝え部屋で待つこと10分…
クグラ「ヒキツく〜ん!!妖精クグランだぞ〜!!」
ヒキツ「……………。」
クグラはかなり久々に鎧巨人の姿に変身して現れたのである。
「(これのどこが妖精なんだ!!てか、全然いい考えじゃないし!)」
クグラ「どうしたんだい?クグランだよ?」
「(こりゃ泣くわな…。)」
ヒキツ「妖精しゃん…わー!本当の妖精しゃんだー!!」
喜んで鎧巨人姿のクグラに抱きついた。
「えー!!これでいいの?妖精??」
ヒキツ「妖精しゃん!ヒーのおやちゅあげるからね!」
クグラ「ヒキツ君ありがとう!(ヤベェ…最近変身してなかったからもう変身解けそう…。)でもヒキツ君、クグランはそろそろ帰らなきゃいけないんだ!」
ヒキツ「なんで!?あしょんでよー!?」(遊んでよー!?)
クグラ「すまない。風の妖精クグランは風の中じゃないとすぐ疲れてしまうんだ。許してくれたまえ。」
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