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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第89章 輪廻転生


「……まさか嬉し泣きされるとは思ってなかったわ。」
クグラ「だよな…。そういえば、なんで俺の親父だった頃の記憶がこんなにハッキリと残ってんだ??」
「…やっぱ未練があったからじゃないかしら。クグラのお父さん?どうなの?」
クグラ父「そりゃぁ、エトとクグラを残して死んだのが心残りだったに決まってるだろ?特にクグラは幼かったから……」
クグラ父が悲しげな顔をしながら言うと母が横入りする。
母「それは嘘ですね。」
「えっ…そうなの!?」
クグラ父「…何を言うんだ!俺はクグラの父だぞ?息子が心配なのは当然だろ!?」
母「まぁ確かに…少しは心配してたでしょうけど未練って程ではないでしょ?」
クグラ「なぜそう言い切れる??」
母「この子…嘘を付くときにお尻を掻きながら話す癖があるんですよ。さっき話しながら思いっきり掻いてましたよね?」
「……あぁ、確かに掻いてたわね。」
クグラ「んだよ!親父らしい事言ってたくせに!!ケツ掻いてた上に嘘かよ!!」
クグラ父「ゔっ…バレたら仕方が無い!そうだ!未練は息子達の心配ではない!死ぬ前日にある女の子を口説こうと思ってたのに出来なかった事が未練なんだ!」
クグラ「だー!下らねぇー!んな事が未練でいつまでもスケベオヤジやってんじゃねぇよ!!」
クグラ父「下らないとはなんだ!貴様に俺の悲しみが分かるかー!」
クグラ「分かんねぇよ!母さん居たのに他所の女口説くんじゃねぇー!!」

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