第86章 恥ずかしい兄弟
クグラはエトと物置の整理をしていた。
この前すすり泣きで侍女達を怖がらせて迷惑をかけた為、涼子に罰として物置の整理を命じられたのである。ちなみにクグラは脚立を使って上の方を整理を、エトは下の方の整理をしていた。
クグラ「ったく…俺王様なのにー!涼子のが偉いっておかしくないか!?」
エト「まぁ仕方ない…迷惑をかけたのは事実だし、昔から妻のが強いものだからな…。涼子は実際かなり強いしあまり逆らわない方が利口だ。」
「まぁそうだよな…。そういや前に涼子が他の物置の整理してた時に先代の風の神鞘の残して行ったしょーもない日記があったから…また変なもの出てくるかもな。」
エト「前見せてもらった日記な…。あんなのがそういくつも出てくることはないと思うが……?なんだこれは?」
「ん?なんだ…!?」
その頃涼子は…
「みんな来てくれたのに悪いんだけど…今クグラは罰を受けてるところなのよ。」
いつもの定番の神鞘ズが来ていた。
ヤタカ「罰?クグラは何をやらかしたんだい??」
涼子はすすり泣き事件のことを話す。
カンナギ「うわっ!そんなもんにハマって迷惑かけたんかよ。」
ヨルナミ「如何わしい物でもないのですから堂々と見ればいいのに。」
「私が韓国ドラマに否定的なのと男として泣いてるところは見られたくなかったからコソコソやってたのよ。」
ヤタカ「クグラはともかく…エトも人騒がせだね。さすが兄弟って感じだね。」
「そういやみんな何か用事?カンナギはラーメン取りに来たんだろうけど。」
カンナギ「おっ!よく分かってるな!この前貰ったのなくなっちまってさ。」
ヨルナミ「私はクグラに今日伺うと約束してたのですが。」
「えー!聞いてないよ?」
ヨルナミ「どうせ忘れているのでしょう。いつものことです。」
カンナギ「流石クグラだ。相変わらずの阿保!」
「私のクグラに阿保言うな!!で、ヤタカは??」
ヤタカ「僕はクグラにというか子供らにね…。キクリから子供達へと贈り物を預かってきた。」
ヤタカは涼子に箱を差し出した。
「え!キクリさんから??ありがとう!子供ら今、侍女さんと遊び行ってるから帰ったら渡しておくね!せっかくだからお茶でも飲んでけば?待ってる間にクグラ戻ってくるかもだし。」
涼子は神鞘ズにお茶とお菓子を出した。