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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第85章 霊を信じない男


「デブも太いも同じことよ!!全く…助けてほしいなら普通に言えばいいじゃないよー!!」
更に影薄男の襟首を掴み揺さぶる。
影薄「やっ…やめてくれ!」
「…まぁいいわ。影薄男!この婆ちゃんを引き離してほしいなら銀30払いなさい!!」
影薄「え…そんなに持ってないのに…ただでさえ給料も少ないし…。」
カンナギ「おい、ホニ?影薄男はそんなに給料少ないのか?昔のスズクラのような低賃金にはしてないはずだが…。」
ホニ「あぁ…失敗や遅刻やサボりが多いからオヒカ様に減らされたんですよ。だから普通より少ないのは事実ですね。自業自得だけど。」
カンナギ「…影が薄い上に結構なクズみたいだな…。」
「払えないならずっと婆ちゃんに虐められてれば〜?私は別に困らないし〜!」
影薄「…そんな!他の民には無償でやってるんだろ!?」
「他の民は中傷の手紙なんて書いたり私をインチキ扱いしないから!あんたは私を怒らせたんだから当然でしょ?」
影薄「そんな…。鬼めー!!…ぐあっ!!」
涼子は影薄男を投げ飛ばした。
「誰が鬼だ!!銀30程度でお祓いしてあげるんだから天使だろうが!」
カンナギ「うわっ!怖……。」
影薄「うぅっ……。」
婆「いいじゃないの〜。婆ちゃんと一緒に居ましょうよ〜?」
影薄「………分割払いで払いますから祓ってください!!」
影薄男は土下座をした。
婆「あらま!意地悪し過ぎて嫌われちゃったようだね。」
ホニ「当たり前だろうが…。」
「よし!じゃぁこの契約書に名前書きなさい!」
いつの間にか用意した契約書を出しサインさせた。
婆「まぁそろそろ天国に行くのもいいだろう…。」
カンナギ「あれだけ虐めても天国って行けるもんなのか??」
婆「たぶん大丈夫だろ!」
超ポジティブ婆さんである。
そして涼子は婆さんを天国へ送った。
婆「みなさんさようなら〜!!」
「生まれ変わったら孫虐めする婆さんになるなよ〜!」

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