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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第85章 霊を信じない男


影薄「俺のことバカにしやがって…このインチキ霊能者!」
「は!?バカにしてるのは認めるがインチキ霊能者は取り消しな!」
カンナギ「うわぁ…堂々とバカにしてるって言ってやがる。」
ホニ「涼子様っていい度胸してますよね。」
影薄「ムカつく奴だ……霊なんてな!居るはずがないんだよ!居てたまるか!!」
「……ねぇ影薄男?」
影薄「変な名前付けるな!」
「もしかしてあんた霊が怖い系?」
影薄「は!?居るはずがない物を怖いはずがないだろ!?」
「ん〜…あんたさ…、背中に年寄りの霊が取り憑いてるの実は見えてるんじゃない?さっきから背中の方気にしながら目が挙動不審になってるよ?」
影薄「は?婆さんの霊なんて憑いてるはずがねぇし!」
「やっぱ見えてるんじゃん。私年寄りって言ったけど婆さんなんて言った覚えないよ?」
カンナギ「ん?コイツ取り憑かれてるのか?」
「うん。別に悪い霊じゃないみたいだけど…。」
涼子は影薄男に近寄り、霊を実体化させる札を貼った。
影薄「なっ…何をす……うわー!!」
影薄男はひっくり返った。
「ねぇ、あなたもしかしてこの男のお婆ちゃん?」
婆「…あんた私と話せるのかい?」
「うん。てか、今は他の人達とも話せるようになってるよ?」
婆「あんた凄いねぇ…。そうだよ、この子は私の孫だよ…。守護霊として守ろうとしてたんだけどこの子中途半端に霊感が強い上に昔からかなりのビビりでね………あまりにも怖がるからもぅ面白くて面白くて!ギャハハハハ!!」
「え??」
婆「毎日脅かして遊んでたんだけど、ことごとく無視するんだよね〜。」
カンナギ「なんてババアなんだ…。」
婆「果てには霊なんて信じないって言いながら遠回しに霊能者のあんたに私の存在を知らせたくてわざわざ怒らせて会うように仕向けたりと訳の分からん遠回しなことしてね〜。素直に助けてって言えば可愛げあるのにさ!」
「はぁ…。婆ちゃんね…孫虐めて遊ぶのはやめなさいよ。おかげで私はいい迷惑よ!霊能力のこと以外にもブスだのデブだの悪口書かれまくったんだからね!」
影薄「いや、太いとは書いたがデブとは……ぐぁっ!!」
涼子は影薄男を一発殴った。
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