第85章 霊を信じない男
男「俺は霊なんて信じない!霊能者なんてインチキだ!」
カグツチで除霊の仕事を終えて帰っている途中、たまたま会った男に突然言われた。
「はぁ…。信じないのは勝手だけどいきなり何よ?喧嘩売ってんの?それなら容赦しないわよ!!」
涼子は怖い顔をしながら構えた。
男「………覚えてろよ!!」
相手はビビって逃げて行った。
「…いったい何だったのかしら。てか、印象に乏しい顔の男ね…覚えてろとか言ってたけどもう顔忘れ始めてるわ。」
クグラの城にて
「↑ってことがあったのよ。」
クグラ「変な奴に絡まれたな。でも妙なことされなくてよかったぜ。」
「まぁ、何かされそうになったら返り討ちにするけどね!顔は忘れたけど全然強そうじゃなかったし!」
クグラ「流石俺の涼子だ!逞しいぜ!」
「逞しいとか言われても嬉しくないから!」
クグラ「まぁ弱そうな、もやし男だったとしても一応男だからな…用心はしとけよ?」
「もやし男とは言ってないんだけどな…。分かったよ。」
そして次の日部屋にて
侍女「涼子様、失礼いたします。」
「ん?どうしたの??」
侍女「先程下で涼子様にと手紙を受け取りまして…怪しい感じだったので失礼ながら中身を開けさせていただいたのですが…。」
「手紙?どんな人だった?」
侍女「それが…なんか印象に乏しい顔の男で…イマイチ覚えてなくて…。」
「あぁ、大体分かったわ!とりあえず中身見てみるし気にしなくて大丈夫よ?」
侍女「そうですか?…では失礼いたします。」
侍女は部屋を後にする。
「さてと…何だろう?私に対する文句かしら?」
手紙を見てみると思った通り涼子への文句やらが書いてあった。
「………なんとなく分かってはいたがムカつくー!!あの幸薄男め!!」
涼子は子供らを侍女に預け外へ飛び出していった。