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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第83章 ケルタとメドゥーサ


メドゥーサ「あの…私のこと忘れてません?」
クグラ「ん?この女誰だ??」
メドゥーサは毒蛇を隠すために帽子を被っているのでぱっと見は只の女に見えている。
「この人?はメドゥーサよ。すっかり忘れてたわ。で?なんでケルタに付き纏ってるの?てか、なぜ天和国に??」
メドゥーサ「怪物の世界にも学校がありましてね。それの修学旅行で天和国に来たら迷ってしまって…そんな時にこの石の妖精さんと呼ばれるこの方を見かけたのです!」
「へぇ〜。他にも石の妖精って呼ぶ人が居るんだ。」
ケルタ「涼子様が言いふらすから!ナチルさんとカバネが石の妖精ってからかってきて…それをこのメドゥーサさんに見られたんですよ。しかもメドゥーサさんを見て驚いたナチルさんとカバネは石にされるし…。」
メドゥーサ「あまりにも驚かれたので…ついうっかり能力を…。」
クグラ「お前と能力被ってるな!」
ケルタ「私のは劍神の力です!目を見て石にしたりしません!」
「で?もしかしてケルちゃんに惚れたとか??」
メドゥーサ「あっ、そういうわけではないです!あまり好みでもないですし。」
ケルタ「ちょっと!失礼じゃないですか!?」
メドゥーサ「(無視)ただ石の妖精さんと仲良くなりたかっただけです!メドゥーサ仲間と離れて寂しくて…。」
「メドゥーサって何人も居るもんなんだ…。」
クグラ「つーか、仲良くなろうとしている態度に見えないのは気のせいか?」
メドゥーサ「ちゃんと仲良くしたいと思ってます!石の妖精さんなんて会えて凄く嬉しかったし!でも…そんなことより早く仲間の元に戻りたいという気持ちのが強いんですよね。」
ケルタ「そんなことよりって…。」
「ケルタよりメドゥーサ仲間ってことね!」
クグラ「つーかさ?石の妖精って涼子が勝手に言って面白がってただけで石の鞘ってだけだよな。」
メドゥーサ「は!?鞘!?妖精さんじゃないの??」
ケルタ「涼子様が石の妖精私のことを呼んでそれからみんなでふざけて私のことをそう呼んでただけで私は妖精ではありません!人間で鞘です!」
メドゥーサ「そんな…やっと妖精さんに会えたと思ってたのに…。」
「そんなに妖精を求めてたの?」
メドゥーサ「私…怪物って言われるのが嫌で…石の妖精さんの仲間になれたらなと…。」
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