第83章 ケルタとメドゥーサ
ある昼下がり、クグラは仕事で子供達は侍女と外へ遊びに行ってる為涼子はのんびりお茶を飲みながら一人の時間を満喫していた。
すると勢い良く扉が開いた。この行為は最近定番化している。
ケルタ「涼子様!!助けてください!!」
「あら、石の妖精ケルちゃんじゃないの。あんたも扉を乱暴に扱うのね…。」
ケルタ「石の妖精もケルちゃんもやめてください!そんな扉の事より大変なんですよ!変な化け物に取り憑かれて…。」
ケルタの背後を見るとメドゥーサが居た。
「なんだメドゥーサじゃん。ケルちゃんの彼女?」
ケルタ「取り憑かれてるって言ってるじゃないですか!」
「てか、メドゥーサって取り憑くもんなの??」
ケルタ「現に取り憑かれてます!」
「…まぁ、あんた石の妖精だし、メドゥーサも石にする怪物だし似た者同士でいいんじゃん?」
ケルタ「似た者同士じゃないですよー!」
メドゥーサ「あら、私達お似合いじゃないの?」
「あっ!喋った。」
メドゥーサ「あなたは私を見ても驚かないのね?石の妖精さんは見ただけでびびってるからとりあえず喋らないようにしてたのよ。」
「まぁ普段霊ばかり見てるからさ〜。首の無い霊とか脳みそ飛び出てる幽霊と比べたらあなた怖い要素がないじゃん!」
メドゥーサは頭髪が毒蛇でできているのである。
ケルタ「いや、普通に怖いですって!それと私を石の妖精と呼ぶのはやめてください!」
話しているとクグラが帰ってきた。
クグラ「涼子〜!ただいま〜!お帰りなさいのチュー!……………あっ!?なんで石の妖怪ケルタが此処に!?」
「妖怪じゃなくて妖精だよ?」
ケルタ「どっちも違ーう!!」
クグラ「まさか…本当の本当に今度こそ不倫!?」
「ないない!好みじゃないし!」
ケルタ「私だって涼子様は好みではありません!」
クグラ「おい!俺の涼子を好みじゃないとはどういうことだ!?好みだとしても許さねぇけど!」
「そうよ!あんた失礼よ!」
ケルタ「最初に好みじゃないと言ったのは自分のくせに…。」