第81章 蜘蛛妖怪と未来の子供達
イナミ10「最悪…。なんでママもパパも止めてくれなかったのよ!?」
「何回も止めたわよ!」
クグラ「そうだぞ!なのに注意する度に悪態ついてたじゃねぇか!」
イナミ10「ゔ〜…恥ずかしい。」
「イナミはまだカンナギが好きなのね〜。」
クグラ「何!?カンナギ!イナミをたぶらかすな!」
カンナギ「たぶらかしてねぇ!」
イナミ10「パパ!カンナギを悪く言わないで!!」
ウルキ10「…ねぇ、イナミ?そろそろ帰ろうよ。母さんが大丈夫かちゃんと見て確認したいし。(これ以上イナミをカンナギに近付けたくない。)」
イナミ10「あぁ、そうね!」
クグラ「なんだ帰るのかよ…。」
少し寂しげに言う。
イナミ10「お別れするわけじゃないんだなら寂しがらないでよ。帰ったら4歳の私がいるでしょ?」
クグラ「そうだけどさ…。じゃぁまた来いよ?」
ウルキ10「えっ…来てもいいの?」
「いいに決まってるじゃん!あんたら私とクグラの子なんだから!あっ、でも未来が大幅に変わらないように気を付けてね。」
イナミ10「うん!…じゃぁ、またね。」
10歳のイナミはクグラと涼子に抱きついた。
クグラ「イナミ…。なんて可愛いんだ!!」
クグラは10歳のイナミに頬擦りをした。
イナミ10「もぅ!パパってば恥ずかしいよ!」
ウルキ「父さん!イナミにベタベタしないでよ!」
そんなこんなで10歳のイナミとウルキは帰って行った。
城に戻るとイナミが恋しくなったクグラは思い切り抱きしめた。
クグラ「イナミ〜!お前は本当に可愛いな!」
イナミ「んぎゃー!!パパ離せー!!」