第81章 蜘蛛妖怪と未来の子供達
クグラ「あぁ、あのサルか!…ところでお前ら未来からなんで来たんだ?10年前の俺を見たってなんの変化もないから面白くもないだろうに。」
イナミ10「そうだったわ!遊びに来たんじゃなかった!!ママを助けに来たのよ!」
「私を?何を助けるってのよ?」
ウルキ10「もう少ししたら首都に巨大な蜘蛛の妖怪が出るんだ。それを退治するんだけど…その時、蜘蛛妖怪が出した毒が母さんの体内に入って…6年後の母さんが今苦しんでいて…。」
イナミ10「お願い!ママ!蜘蛛妖怪のところに行かないで!」
「…なるほどね。でも妖怪退治は私の管轄だから逃げるわけにはいかないわ。」
ウルキ10「そんな!お願いだからやめてよ!死んじゃうかもしれないんだよ??」
クグラ「涼子やめとけ!実態のある妖怪だったら鞘に任せておけ!」
「大丈夫よ!子供らが毒の事教えてくれたから!接近戦にならなければいいんだし。それに退治してまた復活されたら厄介だからちゃんと封印なり確実に消し去るなりしないとね。」
イナミ10「ママ…。じゃぁ私も行く!!危なそうだったら止めるからね!!」
10歳のイナミは魔物用ロープを持ちながら言う。
「…私魔物とは違うんですけど。」
そんなこんなで10歳の二人の言う通り首都に蜘蛛妖怪が出たという知らせが入ったので小さい子供らは侍女に預けて四人で首都へ向かった。
ウルキ10「母さん…本当に気を付けてよ?」
「だから大丈夫だっての!」
クグラ「なんか…あの赤ん坊みたいなウルキが母さんとか…スゲ〜違和感…。」
そして首都へ
ヤタカ「涼子!よく来てくれた!」
ヨルナミ「涼子さんお願いします。ここまで巨大な妖怪だと劍神だけでは…。」
「任せときなさいって!でもだいぶ弱ってるようね?」
カンナギ「コイツわりと火に弱いらしいぜ?」
「あぁ、妖怪とはいえ一応虫だしね。」
イナミ10「ママ!絶対近付いちゃダメだからね!」
「はいはい!では涼子様の秘技をご覧いただこう!」
涼子は数珠のような物を出し呪文を唱えた。
「地獄の使者よ!今ここに現れたまえ!霊能者三神涼子が命ずる!!」
すると化け物が現れた。