• テキストサイズ

クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第8章 ヤタカのドッペルゲンガー


空を飛んで偽ヤタカを探しに行く。
「クグラ!もっと向こうだよ!」
クグラ「ん?向こうはカンナギの領土じゃねぇか。」
しばらく飛んでいくと…
「あっ!いた!てか、あのスケコマシ!フヨウさん口説いてるし!!」
丁度、オヒカの妻のフヨウを口説いてるところだった。
偽ヤタカ「へい!彼女〜!…あぁ、なんて美しいんだ。是非僕と付き合ってくれたまえ。」
フヨウ「…あのヤタカ様ですよね?キクリ様がいらっしゃるんですからご冗談はほどほどに…。」
偽ヤタカ「ハハハハハ。冗談とは酷いなぁ〜。美しい君を愛してるんだよ?」

クグラ「ふっ!…随分と安っぽい口説きだな。」
笑いを堪えてる。
「記念に動画撮ったから後でじっくり見て笑おうね!」
涼子は笑いを堪えてスマホで動画を撮っている。ちなみに今2人は木に隠れているので偽ヤタカもフヨウも全然気付いていない。

カンナギ「おい、お前ら!人の領土でコソコソ何をしてる!」
クグラ「おう!カンナギ。ちょっと探し物しててな。」
カンナギ「探し物??…アレは!フヨウとヤタカじゃねぇか。なんであの2人が??」
「アレはヤタカの偽物だから不倫とかじゃないからね!勘違いしたらフヨウさんが可哀想。」
カンナギ「偽物ってどういうことだよ?」
クグラ「ドッペルゲンガーって言って霊の類いらしいぜ。」
「とりあえずあの偽ヤタカからフヨウさんを引き離さないと!嫌だけどアイツに媚びてこっちに連れてくるか。ヤタカ様〜!!」
涼子はちょっとぶりっ子気味にヤタカに声をかけた。
偽ヤタカ「ん?僕を呼ぶ声がする。…君は。」
「ヤタカ様!あなたにお話ししたいことが…こちらへ来ていただけませんか??」
/ 603ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp