第79章 濡れ女子
そしてヒモロゲの居るミツハメへ
ヨルナミ「クグラに涼子さん。こんにちは。」
クグラ「おう!来てやったぜ〜!」
「こんにちは〜!で?取り憑いてる妖怪とヒモロゲは??」
女「お願い!助けて!!」
「…この美人にヒモロゲが取り憑いてるの??」
ヒルコ「逆ですよ!このジメジメした女にヒモロゲが取り憑かれてるんです!」
クグラ「でも女の方が助け求めてるぜ?」
女「私、この男に取り憑くつもりはなかったんです!そっちの眼鏡をかけた方に取り憑こうと声をかけたのですが…一緒に居たこのデブ男が先に振り向いて取り憑くことに!!さっさと殺そうと思ったけど触ると脂っぽいからヤダし湿気で具合を悪くしようとしても全然平気だし…。」
女は泣き出す。
クグラ「うわ〜流石ヒモロゲだな。普通湿気が多いと具合悪くなったり不快なのに。」
ヒモロゲ「デブ男とか脂っぽいとか酷くないか!?」
「あ〜ぁ、なんでヒモロゲと一緒の時に声かけるかね?一人の時に声かけなきゃ。」
女「だって!好みの方だったから早く取り憑きたくて!」
クグラ「ヒルコも霊や妖怪にモテるんだな!」
ヒルコ「全然嬉しくないです!」
「あんたって濡れ女子でしょ?取り憑いた相手を殺すんだから別に好みじゃなくても良くない?」
女「せっかく取り憑いてしばらく一緒に過ごすなら好みの方がいいじゃないですか!」
「そうでございますか。」
ヨルナミ「それで、涼子さん。この二人を引き離すことはできますか??」
「う〜ん…濡れ女子についてあまり詳しくないから自信ないけど試しにやってみるね。」
涼子はお札を出しお祓いを始めようとする。
ヒモロゲ「待ってくれ!」
「何よ?」