第79章 濡れ女子
ある雨の日ヒモロゲとヒルコは女性に話しかけられた。
女「そこの方…ちょっとお話が…。」
ヒモロゲは真っ先に振り返るとそこにかなりの美人が居た。
ヒモロゲ「……私にも春が来たー!!」
女「きゃー!!」
クグラの城にて
次の日の朝、いつもの定番パターンで扉が勢いよく開く。
ヒルコ「涼子様ー!!」
「まったく…ヒルコまで人んちの扉乱暴に開けて!また壊れるじゃないの!」
クグラ「しかもみんなこっちの都合お構いなしに突然開けてくるよな。裸でイチャイチャ真っ最中だったらどうするんだか。」
ヒルコ「…申し訳ありません。つい…涼子様だからまぁいいか!って気持ちが勝ってしまいまして。」
「なんだとこの野郎!」
ヒルコ「…そんなことより!ヒモロゲが大変なんです!」
クグラ「あ?また太ったとか??」
ヒルコ「毎日顔を合わせてるんですからちょっとやちょっと太ったって気になりませんよ。アイツ取り憑かれたんです!」
「なんの霊?それとも妖怪??」
クグラ「つーか、前から思ってたけどアイツ自体が妖怪っぽくねぇ?」
「あぁ、私も思ってた!寝肥っぽいよね!」
クグラ「なんだそれ?」
「寝てばかりで太った妖怪!」
クグラ「ぷっ!ギャハハハハ!!それ、ヒモロゲにぴったりの妖怪じゃねぇか!!」
ヒルコ「…あの、ヒモロゲをネタにして笑ってないで早くヒモロゲと妖怪を引き離してください。ジメジメとした女の妖怪です!」
「はいはい。でも…朝ご飯を食べ終えてからね!」
朝寝坊した涼子とクグラは朝ご飯中なのだ。ちなみにご飯を三回おかわりをしたところである。
ヒルコ「朝からよく食うな…。」