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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第8章 ヤタカのドッペルゲンガー


ある日の朝、涼子とクグラは子供たちと一緒に朝食を食べていた。ちなみに子供たちはまだ食べられないので日本から持って来たバウンサーに寝かせてるだけである。そこで突然勢いよく扉が開いた。
ヤタカ「涼子!!頼む!助けてくれ!!」
「ん??」
クグラ「おい!ヤタカ!せっかくの家族団欒を!邪魔するな!」
ヤタカ「すまない…。だがそれどころではないんだ!僕の偽物が出たんだ!!」
「どういうこと??とりあえず落着こうよ。」
ヤタカ「実は、最近僕と瓜二つの男が出て手当たり次第に女性を口説いてるらしいんだ。僕は見たことないのだが…領主で神鞘で紳士な僕がそんなことをしているなんて…噂がどんどん広まってキクリの耳にも入ってしまい、更にオキマたちもその偽物見かけてすっかり信じてしまって…。探しても探してもその偽物は見つからないし。涼子、何か霊的なものという可能性はないかい??」
クグラ「お前本当に女口説いたりしてないのか??」
ヤタカ「一昔前の君と一緒にしないでくれたまえ!僕はそんな品のないことはしない!」
クグラ「俺は今は涼子一筋だ!!」
「…ドッペルゲンガーかしらねぇ。」
ヤタカ「何だいそれは?」
「もう一人のヤタカよ。何かの拍子にもう1人のヤタカが出てしまって今のところは悪戯してるってとこかな?最近頭打ったりしなかった??」
ヤタカ「そういえば先週お風呂に入った時に…」
クグラ「滑って転んだのか?お前結構そそっかしいなぁ!」
ヤタカ「君は黙ってくれたまえ!」
「まぁヤタカは会わなくて正解だったよ。ドッペルゲンガーに会ったら死ぬからね。」
ヤタカ「えっ!?じゃぁどうすれば…。」
「とにかく私の霊力でドッペルゲンガーをヤタカの体に戻すから。とりあえずヤタカはここで待ってて。じゃっ!子供たちの面倒よろしく〜!!」
クグラ「さっき2人揃ってうんこしたかもしれないからオシメも替えといてくれよ〜!」
オムツ替えセットをヤタカに託す。
ヤタカ「え!?ちょっと…せめて、クグラは残ってくれないのかい!?」
クグラ「ヤタカのドッペルゲンガー見たいから行く!じゃっ!」
ヤタカ「そんな〜。僕がオシメの交換なんて…。」
イナミ「あぁー!!」(さっさと替えろと言わんばかりに威張ったような声を出す。)
ウルキ「うぅ…」(ちょっとぐずり出す。)
ヤタカ「はぁ…散々な一日だ。」
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