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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第73章 鏡の中


すると子供達の泣き声を聞きつけ、たまたま近くにいたエトとヒルハがやって来た。
ヒルハ「おやおや?なんでそんなところで泣いてるんです??」
エト「涼子がどうかしたのか!?」
ヒキツ「うぅ…エト〜!!」
トミテ「ママがぁ!いない!!」
ヒルハ「ん?そこに居るではないですか?」
ウルキ「違うんだって!コイツは偽物だ!」
エト「なんだ?何かやらかして涼子に怒られたからやり返してるのか?でもコイツとか偽物ってのは良くないぞ?」
イナミ「だから!このママは違うんだってば!」
「もう、この子達は…悪い子ね?さぁ、ここで泣いてたら迷惑だから部屋へ戻りましょう?」
ウルキ「ヤダ!お前なんかと戻るもんか!!」
エト「ウルキ!親に向かってお前とはなんだ!」
ウルキ「だから!ママじゃない偽物なんだよ…。」
分かってもらえずウルキが半泣きになるとクグラが極飛で飛びながらやって来た。
クグラ「おー!お前らこんな所で何やってるんだ?」
エト「こら!クグラ!廊下で極飛を使うな!誰か来てぶつかったら危ないだろ!!」
クグラ「ゔっ…兄さんは口煩いなぁ…。」
イナミ「パパー!!ママが鏡に入っちゃっていないの!」
クグラ「ん?ここに居るじゃねぇか。」
ウルキ「コレはママじゃないのー!」
ヒルハ「さっきからこの調子で…。涼子様は目の前にいるのに…。」
「きっとこの子達ご機嫌斜めなのよ。」
クグラ「………。」
ウルキ「パパ…ウー達、嘘なんて付いてないよ!」
イナミ「お願い信じて…。」
子供達はクグラを見つめる。
クグラ「……………。」
クグラは涼子をよく見る。
「クグラ?私は涼子よ?この子達と私どちらを信じるの?もちろん私よね?」
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