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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第73章 鏡の中


ある日、外は雨が降っていて外では遊べないので涼子は子供達と城の中を散歩していた。
「せっかくだから普段行かない方も行ってみようか?」
ウルキ「行く行く〜!」
イナミ「あたちは外行きたかったなぁ〜!」
ウルキ「仕方ないよ。雨なんだもん。」
イナミ「水溜りじゃぶじゃぶしたかったんだもん!」
トミテ「おでも!じゃぶじゃぶやる!!」
ヒキツ「ヒーもやる!ママ!ながぐちゅ!(長靴)」
「はいはい、でもそれは雨がやんだらね〜!雨の中遊んでたら風邪ひくよ?」
イナミ「ちぇっ、つまんないの〜。ん?」
話しながら歩いていると大きな鏡があった。
ウルキ「うわ〜!デカい鏡だ!!」
イナミ「みんな写ってる!」
トミテ「おでのがヒーよりちょっとデカい!おでの勝ちー!」
ヒキツ「いいの!ヒーはちいちゃくて可愛いんだもん!」
「でもなんでこんな所に鏡が?……!?」
すると突然、鏡から手が出てきて涼子を引きずり込んだ。
「しまった!!」
そして涼子は鏡の中に入ってしまう。
イナミ「えっ!?あれ??ママ!?」
ウルキ「ママ!出てきて!!」
子供達は鏡を叩きながら叫んだ。すると涼子が出てきた…がなんか様子がおかしい。
ウルキ「…ママ?」
「びっくりさせてごめんね?部屋に戻りましょう?」
イナミ「あんた!ママじゃない!!」
「何を言ってるの?ママよ?」
ウルキ「違う!ママそっくりだけどママじゃないよ!」
ヒキツ「ふぇ…ママぁ!!」
トミテ「うぎゃー!!ママがいないー!!」
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