• テキストサイズ

クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第57章 子供が欲しい幽霊


クグラの城の庭にて
「ここでイナミが拐われたのね…。」
涼子はイナミの気を辿る。イナミは涼子の霊力を受け継いでいるので気を辿りやすいのである。
クグラ「イナミ…どうか無事でいてくれ…。」
「……こっちよ!」
涼子達はイナミの気のある方へ向かう。
向かった先は人気のない洞窟だった。
ヤタカ「こんなところに洞窟があるとは…。」
カンナギ「ガキ共はこの中か!?」
「おそらく…でも、何があるか分からないからみんな用心してね?」
涼子達は洞窟へ入っていく。
ヨルナミ「不気味ですね…。こんなところに子供達が居るとは…心細いことでしょう。」
「そうね…。早く助け出さないと。」
しばらく歩いていると悲鳴が聞こえた。
?「もぅイヤー!!助けてー!!」
クグラ「なっ!なんだ!?」
カンナギ「ありゃ、ガキの声じゃねぇぞ!?」
ヤタカ「兎に角、急ごう!」
そして向かった先では…イナミが威張りながら幽霊を泣かせているところだった。
イナミ「あんた、あたちを拐うなんてホントにいい度胸ちてるわね!後が怖いわよ!」
幽霊「うぅ〜…」
イナミ「拐ったってあんたなんかになちゅかないんだから!(懐かないんだから)」
幽霊「この子全然可愛くないー!!」
イナミ「しちゅれい(失礼)しちゃうわ!あんたみたいなオバンに可愛くないとか言われたくないんだけど!!」
幽霊「こんなの私の求めてた可愛い女の子じゃないわー!!」
イナミ「やーい!うんこちんちん!鼻くそ〜!おならブー!!」
イナミはあっかんべーしたり尻を叩きながら相手に悪態ついていた。
/ 603ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp