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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第57章 子供が欲しい幽霊


クグラ「イナミの奴…心細くて泣いてるんじゃないかと心配してたのに…。」
カンナギ「いい度胸してるよな…お前らの娘は。」
ヤタカ「口も相変わらず悪いみたいだし…。」
ヨルナミ「やたらと気の強いところは涼子さんにそっくりですね。」
「いや、私ここまで気ぃ強くないし!コラー!!イナミ!!また汚い言葉ばかり!!恥ずかしいからやめなさい!!」
イナミ「あっ、ママとカンニャギと他の人達やっと来たのね。遅かったじゃないの!」
ヤタカ「コラ!他の人達って僕とクグラとヨルナミのことか!?」
ヨルナミ「まったく…なんて失礼な子なんでしょう。」
クグラ「なんで俺まで他の人達なんだよ…。」
「あんた心細くて泣いてるんじゃないかと心配してたのに!何やってるの!」
イナミ「だって!この霊鬱陶ちいんだもん!すぐ泣くし!!」
霊「お願い…この子連れて帰って…。私の子にしたかったのに全然可愛くないの…。」
クグラ「おいコラ!俺の娘に対して可愛くないとは何事だ!!」
霊「だって…可愛がっても全然懐かないし、気は強いし、下品だし…。」
「まぁ気が強くて下品は否定できないわね…。てか、他の子供達はどこなの!?」
霊「みんな泣いてばかりで懐いてくれないからあっちに寝かせてあるわ。」
霊の指差した方へ行くと子供達が倒れていた。
「みんな大丈夫!?」
カンナギ「…ただ眠ってるだけみたいだ。」
「よかったぁ……。おいコラ!誘拐霊!!あんたなんで子供達を次々に拐ったの!?」
霊「…私子供が欲しかったの。可愛い女の子が…。でもみんな私の子じゃない…。全然懐いてくれないしずっと泣いてばかりで。だから私の子に相応しい子を探して連れ…………ぐあっ!!」
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