第56章 取り憑かれたカンナギ
ある日クグラ達は部屋でのんびり過ごしていた。
すると突然、扉が勢いよく開いた。
カンナギ「涼子…頼む!コイツ何とかしてくれ!!」
「ちょっと!この前ヒモロゲが壊して修理してもらったばかりなのよ!また壊れたらどうしてくれるのよ!」
クグラ「みんな勢いよく開けるのが定番化してるけどよ。もぅちょっと静かに開けてくれねぇか?」
カンナギ「んなことより!!コイツ祓ってくれよ!!」
カンナギに女の霊が取り憑いていたのだ。
「うわっ!見事に取り憑かれてるわね!あんた霊にモテるのね!この前は取り憑かれてたわけではなかったけど。」
クグラ「なんだ?女の霊に取り憑かれたのか?よっ!色男!!」
ちなみにクグラには見えてません。
カンナギ「色男じゃねぇ!!本気で困ってるんだ!!」
「なんで取り憑かれたのよ?」
カンナギ「知らねぇよ!今朝起きたらコイツが側に居やがって!」
「…まぁ、とりあえずこの霊の話を聞いてみますか。」
涼子は霊に実体化させる札を付けた。これを貼れば誰でも霊を見られるし話せるのである。
「ねぇ、なんでカンナギに取り憑いたの??」
霊「あなた…私と話せるんですか?」
「うん。てか、札を貼ったから他の人達とも話せるよ?」
霊「え?じゃぁ私が取り憑いている半裸の色男様とも話せるの!?」
クグラ「ぷっ!!半裸の色男だって!!ギャハハハハハ!!…んがっ!!」
クグラはカンナギに殴られた。
カンナギ「てめぇ!笑ってんじゃねぇ!」
クグラ「…涼子〜!カンナギの奴が殴った!!」
クグラは涼子に泣き付く。ちなみに今は子供の姿である。
「はいはい。痛いの痛いの飛んでけ〜!」
涼子はクグラの頭を撫でる。
カンナギ「けっ!年中イチャつきやがって。…つーか、半裸の色男はやめろ!」