第56章 取り憑かれたカンナギ
霊「では、何とお呼びすれば??」
カンナギ「…カンナギだ。」
霊「カンナギ様ですね!素敵なお名前!」
「ところであなたはなんでカンナギに取り憑いたのよ?」
霊「私、数百年前に封印されましてずっと一人ぼっちだったんです。でも昨日カンナギ様がその封印を解いてくれたのです!それで恩返しがしたくて…。」
「カンナギ…あんたなんで封印解いたわけ?」
カンナギ「そんなの知ら……まさか!あの古臭い壺か!?」
霊「その通り!!あの壺を開けていただいたことで私は出ることができました!本当に助かったのです!」
カンナギ「…恩返しはいいから俺から離れてくれ。」
霊「いえ!人としてちゃんと恩は返さなければいけませんから!」
クグラ「人じゃなくて霊だよな。」
「で?あんたが考えた恩返しって何??」
霊「カンナギ様は独り身でお寂しいかと思いまして…私の体で癒して差し上げようかと!」
カンナギ「なっ!?大きなお世話だ!!」
クグラ「いやらしい言い方する幽霊だな。」
霊「そんな、いやらしいだなんて!ただ、ピーをピーしたりピーをピーしてピーしたりってだけです!」
クグラ「ピーばっかじゃねぇか!!」
「あんた…数百年前も、そういうことばっかり言って男に付き纏ってたから封印されてたとかなんじゃないの??」
霊「ギクッ!!そっ…そんなことあるわけないじゃないですか…。半裸で迫ったり、ピーをピーしようとしたりなんてしてないですわ!」
「そういうことしてたわけか。ギクッ!とか言っちゃってるし。今回も恩返しと言いながら自分の欲を満たしたいだけなんじゃない?」