第55章 離婚の危機!?
そしてクグラの城へ
クグラ「はぁ…扉を開けるのが怖い…。」
ヨルナミ「でもずっとこのままというわけにはいかないでしょう?」
カンナギ「男ならさっさと覚悟決めろ!」
カンナギはクグラの背中を押す。
ヤタカ「何かの時は僕らが付いているから。」
クグラ「お前ら……実はいい奴だったんだな。……よし!!…涼子?ただいま…。」
クグラはゆっくりと扉を開ける。
「あぁ!やっと帰ってきた!遅かったね?…あれ?神鞘ズも一緒??どうかしたの??」
クグラ「……………。」
「ん??クグラ?なんか目ぇ腫れてない??ちょっとお顔見せて?」
涼子がクグラの顔に触れようとするとクグラはその手を弾いた。
「えっ??」
クグラ「涼子…お前、俺を裏切っただろ?」
「なんのこと??」
ヨルナミ「先程、涼子さんと男性が部屋で話しているのを聞いてしまったみたいなんですよ。」
ヤタカ「君、不倫してたんだろ?」
カンナギ「とっととゲロしちまった方がいいぜ?」
ヤタカ「汚い言い方はやめたまえ!」
「不倫?………………………もしかして『無理よ…私には夫と子供が…。』って言ったやつ??聞いてたの??」
クグラ「そうだよ!お前は俺のこと裏切らないと信じてたのに!」
クグラはボロボロ涙を流す。
「クグラ…ごめんね。」
ヤタカ「やはり…認めるんだね。」
「いや、只の早とちりだから。アレはマリアの練習に付き合ってただけだから!」
カンナギ「は?練習だ??何のだよ??」
「マリアは日本で舞台女優やってて今度、泥沼愛憎劇やることになったみたいでね。その練習に私が付き合ってたのよ!舞台でそんなもんやるんかいって感じだけどさ。」
ヨルナミ「じゃぁクグラが聞いたのはその練習してるところで、只の勘違いだと??」
「そういうこと。マリア向こうの部屋に子供らと一緒に居るから信じられないなら聞いてみれば?」
カンナギ「なんだよ!ややこしい事しやがって!」