第51章 カンナギの夢
ある日カンナギはクグラの城に涼子が買ってきた日本の食べ物をもらいに行きました。欲しいものを選んで涼子に包んでもらっている間につい、うたた寝をしてしまいました。そしてその時妙な夢を見たのです。
?「パパ!起きてよ!!」
カンナギ「…ん?パパ??」
?「あっ!やっと目ぇ開けた!パパ、そんな所で寝てないで涼子と遊んで!」
カンナギ「…は?涼子??なんでそんなに小さいんだ??」
「何寝惚けてるの??私は5歳なんだから小さくて当たり前でしょ??」
カンナギ「あ?5歳だ??」
「そうよ!この前5歳になったの!ねぇ、遊んでよ〜!」
小さい涼子を見て戸惑っているカンナギ。そこにオヒカがやってきた。
オヒカ「涼子、ここに居たのか。カンナギ様はお疲れなんだからこっちで遊びなさい。」
「ヤダ!パパと遊んでもらうのー!!」
涼子は駄々をこねる。
カンナギ「オヒカ、俺が相手するからいい。」
オヒカ「…分かりました。」
「わーい!!パパ抱っこ〜!」
涼子は座っているカンナギの膝に乗る。
カンナギ「…ところで、お前はなぜ俺をパパと呼ぶ?」
「ん?涼子のパパだからに決まってるでしょ?」
カンナギ「何故俺がお前のパパになったんだ?」
「パパが一人ぼっちの涼子を拾って育ててくれることになったの。涼子の世界ではお父さんをパパって呼ぶ人が多いし呼びやすいからパパって呼んでるんだ!」
涼子はカンナギに抱き着いた。
「パパ…涼子を一人ぼっちにしないでね?」
カンナギ「(…やべぇ、なんか可愛い…。)大丈夫だ。一人ぼっちにはしない。」
カンナギは涼子の頭を撫でた。
「パパ大好き!」
涼子がカンナギに甘えていると外から声が聞こえた。