第50章 父が来た
「思ってたよりあっさり帰ったわね。もっとゴネると思ってたけど…。みんなパパがお騒がせしてごめんね。とりあえず変質者は霊の類で除霊したってことにしといてください。」
ヤタカ「まぁ、今回はそういうことにするけどまた同じ事のないように頼むよ。」
「ありがとう。」
クグラ「つーか、その風呂敷の中身って何だ??」
「クグラと子供らにって言ってたけど…子供らには玩具かな?」
中身を出すと主にアンパンマンの玩具が入っていた。
カンナギ「おぉ!前に見たアンポンタンじゃねぇか!」
ヨルナミ「アンポンタン?妙な名ですね。」
「だから、アンパンマンだって。」
ヤタカ「これで子供らが喜ぶのかい?」
「うん。この見た目が子供心をがっちりと掴むのよ。」
クグラ「俺の分は〜??」
「ん〜と…あっ!これクグラ君へって書いてある。」
涼子は玩具とは別にしてある箱を開ける。
「…これは!?」
クグラ「ん?………なっ!!」
中身はエロ本であった。
ヨルナミ「なんです!?この破廉恥な書物は!」
ヤタカ「なんで涼子の父はこんな物を!?」
カンナギ「相当なスケベ親父だな…。」
破廉恥だのこんな物だの言いながらみんなの視線はエロ本にあり。
「パパこういうの大好きでよく部屋に隠してたのよ。」
カンナギ「お前の国ではこんなのが出回ってるのか??」
「うん。大人なら手軽に買えるんだわ。まったく…しょーもない親父。クグラがスケベ仲間だと思ってこんなのをプレゼントしたのね…。」
クグラ「…これいいな。」
「クグラ!?」
クグラが持っていたのは『女を満足させる48手』という本であった。更に手紙が入っており『涼子ちゃんと試してみたまえ!俺もこれでママを満足させたぞ!』なんて書いてあった。ちなみにクグラ達は日本の文字が読めません。でも涼子と試すようにくれた本だというのはよく分かりました。
クグラ「これ見ながら今宵は楽しもうぜ!!」
「ちょっと!みんなの前でそういうこと言わないで!…あのセクハラ親父めー!!」
涼子は手紙をぐしゃっと握りしめ叫んだ。
あっさり帰ってよかったと思っていたのだがしょーもない爆弾?を投下していったのである。