第50章 父が来た
その頃涼子はマルカとフヨウと一緒にクグラの城でお茶会をしていた。
フヨウ「この前変な男の人に追いかけ回されたんですよ。」
「えー!?大丈夫だったんですか!?」
フヨウ「なんとか…近くに主人がいたので。」
マルカ「オヒカさん近くにいてよかったですね。私は遭遇してないけどウツロイでも変質者が出たとかいう話が出てるんですよ。」
フヨウ「色々なところに出没するんですかね…。カセフノでそういう話はありましたか?」
「カセフノでは今被害はないけど…あちこちで変質者が出てるってクグラから聞きましたね。それにしてもフヨウさんが被害に遭うとは…。」
マルカ「なんて声かけられたんですか??」
フヨウ「えーと確か…『そこの美しい奥さん、僕と一緒デートしませんか?』って。でーとって何だか分かりませんがなんかハァハァ言ってたから怖くて…。」
マルカ「ハァハァとか気持ち悪っ!!」
「(デート??ナンパ…まさか!!)見た目はどんな感じだったんですか??」
フヨウ「ん〜…たぶん私より年上で、髪は短めで背丈は主人より少し小さいくらいだったかと…あっ!あと、見たことのない文字の書いてある衣を着てました!」
「(やっぱり…。)そうなんだ…マルカさんも気を付けてね。(あいつだったら絶対狙うに決まってるわ。)」
そして帰りに事件は起きた。
?「そこの可愛いお嬢さん、僕と一緒にランデブーしませんか?」
マルカ「………(もしかして例の変質者!?)キャー!!」
「コラー!!変質者ー!!マルカさんに何をする!!」
涼子は変質者に木刀を振りかざしながら襲いかかる。
?「げっ!?ヤバッ!!」
変質者は逃走する。
「あっ!逃げるなー!マルカさん、気を付けて帰ってね!じゃっ!」
涼子は変質者を追いかける。
マルカ「涼子ちゃん!気を付けてー!!」