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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第48章 恋するヒモロゲ


カセフノに向かう途中
ヒモロゲ「ハァハァ…ハァハァ。遠すぎる!!なぜこんなに遠いんだ!!」
まだ走り出して3分と経っていない。
ヒモロゲ「ふぅ…走って行っては膝が持たん!仕方ない歩いて行こう。」
ヒモロゲはトボトボ歩いて行く。
ヒモロゲ「ふぅ…ふぅ…。」
そして何気なく上を見るとヤタカの浮舟がいた。
ヒモロゲ「あれは!ヤタカ様〜!!」

浮舟にて
ヤタカ「ん?なんか声がしたような…。」
オキマ「ヤタカ様、下にヨルナミ様の属鞘のヒモロゲが…こちらに手を振ってます。」
ヤタカ「…あの汚げな属鞘か。正直あまり近付きたくないが無視するのは紳士ではないな。…とりあえず舟を降ろしてくれ!」

ヒモロゲ「あっ!ヤタカ様〜!お願いします!カセフノまで乗せてください!」
ヤタカ「…僕の浮舟は駕籠じゃないんだが。」
ヒモロゲ「まぁまぁ!固いこと言わずに!」
ヒモロゲはヤタカに詰め寄りヤタカはそれを避ける。
ヤタカ「…まぁ僕たちもカセフノに行くところだったからまぁいいが…(ここで正当な理由なく断るのも紳士ではないしな。)ところでカセフノに何の用なんだい?」
ヒモロゲ「涼子様に恋の相談をしに行こうかと!」
ヤタカ「ぶふっ!!」
ヒモロゲ「ヒルコちゃんもだけどなんで笑うんだ!!私が恋するってそんなに変!?」
ヤタカ「…いや、すまない。でも何故に涼子?」
ヒモロゲ「ヒルコちゃんの推薦です!」
ヤタカ「……(面倒だから涼子に押し付けたんだな。まぁ人様の色恋沙汰好きそうだから適任か?)」
ヒモロゲ「ところで、ヤタカ様はカセフノに何の用で??」
ヤタカ「涼子が日本で買ってきてくれた食べ物をいただきにね。確かヨルナミとカンナギも来るはずだが…。君、ヨルナミの浮舟に乗せてもらえばよかったのでは?」
ヒモロゲ「…最近恋の悩みで頭がいっぱいでヨルナミ様のこと忘れてたー!!」
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