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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第47章 人面ムル


人面ムル「本人を目の前に気持ち悪りぃは酷いなぁ。それに女顔のカンナギ様にそんなに見つめられたら私のピーがピーしちゃいますよ。ぐふふふふ。」
カンナギ「………コイツ丸焼きにして食っちまうか?」
人面ムル「冗談でございます!!ごめんなさい!もう言いません!」
「嫌よ!こんなの食べられないし!てか、あんたムルになる前に何をやらかしたの??いっぱい悪さしたからバチが当たって今の状態になったんじゃない?」
人面ムル「それは…。」
カンナギ「それは?」
人面ムル「言っても怒らない?」
「早く話せ!」
人面ムル「…実は若くて可愛い娘達の衣を捲って下着をチラ見して逃走するというのを99回やりましてね。記念すべき100回目にとうとう警察に捕まって…未遂で終わってしまったのが凄く未練だ。で、牢屋に数年入ってたんだが若く可愛い娘が恋しくなって脱獄して逃走中にムルにぶつかったらこんな姿に…。」
「……やはりとっとと封印して燃やすのがいいようね。」
カンナギ「いや、せっかくだから食っちまうのがいいだろう。」
人面ムル「燃やすのも食うのも勘弁してください。」
土下座らしきものをするが体がムルなのでちゃんとした土下座にはなっていない。
「あんたただの変質者じゃないの!変質者を助けてやる義理はないわ!」
人面ムル「そんなぁ〜。」
するとそこにクグラがやってきた。
クグラ「涼子〜!こんなとこで何やってるんだ〜!?」
カンナギ「お前、涼子が居ると絶対現れるな。」
クグラ「だって俺、涼子の愛する旦那様だもん。で、何やってるんだ?まさかカンナギと不倫してたわけじゃないよな?」
「あんた最近、不倫不倫言うけどどこで覚えたのよ?」
クグラ「涼子が日本から持って来た『でぃーぶいでぃー』ってやつ見てたら不倫って言葉が沢山出てきて覚えた!」
涼子はコードレスのDVDプレイヤーを持ってきているのである。
「あのドロ沼ドラマの影響か…。余計なもの見せちゃったみたいね…。まぁとりあえず不倫はないから大丈夫よ。この人面ムルをどうしようかと思ってね。」
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