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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第47章 人面ムル


ある日、お祓いの依頼があったので涼子は一人でカグツチ内を歩いていた。
「お祓いすぐ終わったし〜フヨウさんにでも会っていこうかなぁ。」
そんなことを言ってると後ろから声がした。
?「助けてくれー!!」
「ん??………げっ!?」
後ろから人間のおっさんの顔をしたムルが走ってきたのだ。人面ムルである。
人面ムル「頼む!あんた変わった力を持ってるだろ!?俺を助けてくれ。」
「気持ち悪っ!!」
人面ムル「それは言わないでくれ。自分でもよく分かってる。」
「…人面犬は日本にも居るけど、こっちは人面ムルなのね。」
涼子はジロジロ見ながら言う。気持ち悪いけどつい、見てしまうってありますよね?アレですよ。
人面ムル「あんまりジロジロ見ないでくれ。若い子にそんなに見られるとおじちゃんのピーが元気になっちゃうぞ〜?」
「…さてと、封印してさっさと燃やすかな。」
涼子は怖い顔をしてお札を出した。
人面ムル「じょ…冗談です!お願いします。私を元の姿に戻してください!」
「え〜…。面倒臭いなぁ。」
人面ムルと話してるとカンナギがやってきた。
カンナギ「おぅ!涼子。俺様の領土で何やってるんだ?ムルと浮気か?」
「んなわけないでしょ。お祓いの依頼があった帰りにこのムルに話しかけられたの!」
カンナギ「ムルに話しかけられただ?ムルが話すわけ……うげっ!!何だコイツ!?」
「見ての通り人面ムルでございます。」
カンナギ「気持ち悪りぃな…。」
そう言いながらカンナギもなんだかジロジロと見てしまう。
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