第38章 雪女
そして次の日
ヤタカ「涼子、雪女の件ご苦労だったね。」
ヨルナミ「クグラも凍らされて大変でしたね。でも無事で良かった。」
クグラ「あぁ、意識はあったんだが体が全く動かねぇし声も出ないからもう終わりかと思った。」
「私もクグラ死んじゃうかと思って焦ったよ。」
カンナギ「お前、スゲー恐ろしい顔で雪女タコ殴りにしてたよな。」
「そりゃそうよ!クグラを酷い目に遭わせる奴は許さないんだから!てか、恐ろしい顔は余計!」
クグラ「涼子…俺の為に…。」
「当たり前でしょ!クグラを虐めたら神鞘だろうが属鞘だろうが妖怪だろうが門脇だろうが絶対許さないんだから!」
クグラ「涼子!!」
クグラはいつも通り涼子を抱きしめる。
カンナギ「おい!他所でやれ!!」
ヨルナミ「カンナギのその突っ込みも定番化してますね。」
ヤタカ「にしても涼子はオロチの鞘のことはずっと根に持ってるな。だいぶ仕返ししたと思うんだが…。」
カンナギ「あぁ、あの飛び膝蹴り凄まじかったもんな。」
涼子は門脇に初めて会った時にクグラの仇と門脇に飛び膝蹴りをしたのである。
「まだまだ足りないわよ!クグラだけでなくエトさんまで痛い目に遭わせて!アイツが『涼子様、愚かな僕をどうかお許しください。』って禿げるくらい地面に頭を擦り付けながら土下座したってまだ許さないんだから!アハハハハハ!!」
クグラ「涼子怖い…。」
ヨルナミ「本人たちはもうそこまで恨んでないのに凄い執念ですよね。」
カンナギ「でも呪ったりはしないんだな。」
「呪うと自分に返ってくるからね〜。門脇呪って返ってきたらまた更にムカムカが増すでしょ!それに…呪い殺すなら殴り殺すわ。」
また鬼のような形相で言った。
クグラ「!?涼子、とりあえずオロチの鞘のことは忘れよう?な??」
「ところで今回はなんで集まったの??」
ヤタカ「クグラのお見舞いだよ。」
クグラ「わざわざ見舞い来てもらって悪りぃな!つーか、子作りするくらい元気だから心配ねぇぞ?」
ヨルナミ「クグラ…。最近下品過ぎますよ。」
「クグラはそういうこと言わないでよね!」